2010/08/23

寺島実郎:日本はフランスの視点も <読書メモ

日本は、世界を、アメリカ、イギリスを通して見ています。
フランスの視点も取り入れる必要があります。

フランスを中心とした大陸欧州は、米英とちがった思想をもっています。
世界におけるフランスの存在感は、大きいです。

寺島実郎:

五稜郭の戦いで、フランスの将校が10人榎本武揚とともに立てこもりました。
奥羽列藩も破れ、日本全体が幕府を見限っている中で、彼らは本国への帰国命令を無視し、五稜郭で最後まで戦い捕虜になりました。
上官のジュール・ブリュネは、フランスに戻ってからは、陸軍少将にまで昇進しています。

富岡の製糸工場には、フランスから機械技師、医師などとともに、4人の女性が技術支援のためにやってきました。

日本の近代史にフランスが果たした役割は大きいです。

欧州が見えなくなれば、日本は迷走します。

寺島実郎『時代との対話』

ジュール・ブリュネ

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おりしもフランスでJapan Expoが開かれています。
フランスで巻き起こるクール・ジャパン旋風 Japan Expoが開催中!

シラク元大統領は、相撲マニアの親日家で数十回も来日しています。

北野武をフランスは理解しますが、英仏では考えられないことです。

フランスは日本のよき理解者です。

アニメ、マンガ、コスプレや日本文化は、フランスを介して世界に発信すると、大きな影響力をもつようです。

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パリにアラブ世界研究所があります。
アラブ22ヶ国とフランスが出資しています。
これにより、中東、アラブ、石油などの情報は、アメリカではなくて、ここに集まるようになっています。

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