日本の国際化もアメリカの国際化もまちがい

ロビンソン・クルーソーとフライデー
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日本の国際化

日本にとって国際化とは、日本をアメリカ化することに、
なっちゃっています。

日本には「国際」をつけた組織が多いです。
「国際」がいいことだと思わされているからです。

しかし、日本の国際化(globalization)とは、実はアメリカ化(Americanization)のことです

アメリカからのきびしい「年次改革要望書」 (実は米国の日本改造命令)により、日本は建築基準法の改正、法科大学院、郵政民営化などを実施させられています。

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数十年前の中学英語の教科書を見て、
おどろきました。

デフォーの『ロビンソン・クルーソー』がおさめられていました。

(奴隷を買うために)アフリカに向かう途中で
クルーソーはカリ ブ海の無人島(実はトリニダード島)に難破しました。

あるときひとりの男を助けました。

その男を、
ロビンソンという男は、
当然のことながら、
すでに名前が
あるにもかかわらず、
無礼にも
勝手に
「フライデー」と名づけ、
英語と
聖書を
教えました。

他人の土地に来たのなら、
まずやることは、
学ぶこと、
ということに、
この男は
思いつきません。

クルーソーは、
土地の人フライデーからは、
学びませんでした。

これが西欧流グローバライゼーションです。

日本の教師は、
これに
批判的に
対峙していたのでしょうか。

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英語の教科書には、日本の偉人の伝記や日本文化などの紹介がありません。

国際語、外国語は、自分を、日本を世界に発信するための道具です。

    日本の自然の美しさ、
    本田宗一郎、
    新渡戸稲造、
    こころくばり、
    平和な江戸時代、

を発信するために外国語はあります。

日本は江戸以前の方が、
日本的なもの、
日本独自なものをつくり、
世界に貢献できる文化をつくりました。

地方都市がミニ東京化することは、即ミニアメリカ化することで主体性の喪失につながります。

日本は「不易流行」の精神に立ち戻る必要があります。

「不易」は変えてはならない日本社会の土台です。
常に見なおして深掘りするものです。

「流行」は時代と共に変化していく表層部です。



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アメリカの国際化
アメリカには「国際」は見あたりません。
インターナショナル(international) のついた一流の大学、組織はありません。

というのは
自分たちの組織はすでに国際(=アメリカ)なので、
国際化する必要はないと信じているからです。

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日本のあるべき国際化

国際化とは、
日本のように、唯々諾々と、アメリカ文化だけをとり入れようとすることではありません。

新興国が真似してしまい、世界をこわしてしまいます。

国際化とは、
アメリカのように自国の文化を押しつけることではありません。

アメリカの自国文化中心主義は、まちがいのもとです。

ベトナムを学んでいれば、おろかな、ベトナム戦争を起こすことはありませんでした。

ベトナムは紀元前から10世紀の間、中国から直接支配されました。
その後また10世紀、間接支配されます。

ベトナムにとって中国は、不倶戴天のテキです。

この2国を、一心同体とみなして、アメリカは戦争をしかけました。

世界の多様な文化を認め、学び、吸収すれば、
包容力もでき、
自国の文化も豊かになります。

日本は
もっと「日本」を
外へ輸出する必要があります。

アメリカは
もっと多様な世界を
学習する必要があります。

◇                    ◇                    ◇

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語学力は関係ありません。

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