赤坂の山王日枝神社も江戸を守る

多神教とは、他の民族の神をも認める「他神教」、「よその神も認める宗教」です。

これをアニミズム(animism、精霊崇拝)として、一神教はさげすみます。
しかし、多神教は、
    他宗教の人間も、
    動物も、
    草木も、
いつくしみ、うやまう環境にやさしい平和教です。
「山川草木 悉皆有魂(しっかいゆうこん)」と考えます。

干支(えと)では、動物を自分の年とします。
一神教では、人間は自分を猿やネズミになぞらえることは考えられません。

赤坂の山王日枝神社(さんのうひえじんじゃ)には、サルとキツネが、神の使いとして鎮座(ちんざ)しています。

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独特の山王鳥居。2012年6月6日
急坂のためエスカレーターも 3基  
赤坂の山王日枝神社(さんのうひえじんじゃ)は、太田通灌が江戸城築城にあたり
川越・喜多院の鎮守・川越日枝神社を
勧請したのに始まります。
勧請(かんじょう)とは、ろうそくの火を移すようなものです。

徳川家康が江戸城の鎮守としました。

明治になり皇居を守る神社となりました。
東京のパワースポットとしても有名なです。
合掌型の鳥居は、山王鳥居とよばれます。

山王日枝神社は、皇居の裏鬼門にあり、皇居をお守りしています。
山王日枝神社の氏子代表は、東京都知事です。

神幸祭(しんこうさい)
山王まつりは毎年6月におこなわれます

山王まつりのなかで、神霊が降りてくる日は神幸祭(しんこうさい)となります。

当日は、8時から17時にわたり巡幸します。
神幸祭 【4】

昔は天下祭とよばれ、江戸城内まで繰り出しました。
天下人(てんかびと)とは将軍のことです。

山王日枝神社の本殿

マサル(魔去る)
マサルさまが日吉神社の神の使いです。

京都御所もマサルが守っています。

サルは神様

京都御所の角欠け(かくかけ)とは

山王日枝神社内の稲荷神社
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大津市坂本にある日吉大社(=山王)が比叡山延暦寺を守っています。
比叡山延暦寺は京都御所を守っています。

日吉大社 > 比叡山延暦寺 >京都御所

日吉大社が比叡山、京、江戸を守る

日吉も、日枝も、比叡も同じことです。
日吉は、「ひよし」「ひえ」とよみます。

日吉大社の支社が、川越・日枝神社となり、山王日枝神社に続きます。

鬼門軸上に ある江戸城を守る寺社
他の寺社とともに、山王日枝神社も江戸城、皇居を守っています。


山王日枝神社   【地図】
千代田区永田町2-10-5。地下鉄・溜池山王駅から徒歩5分。Googleマップ

山王日枝神社 公式サイト
    境内案内図      動画