【読売新聞、2015/09/19】引用編集
めざし・麦ご飯…「質素」な家康の食事、給食に
江戸幕府を開いた徳川家康(1542~1616)の没後400年を記念し、家康が好んだとされる麦やめざしなどの食材を使った給食が、静岡市内の小中学校で順次、提供されている。
市立安西小学校では17日、「家康の食事」が提供され、児童たちは意外と質素な普段と違う給食を味わった。
18~27日に静岡市で開催される「駿府天下泰平まつり」に合わせ、児童らに静岡ゆかりの家康に食事を通して興味を持ってもらおうと市が企画した。
給食は家康が好んで食べた食事を紹介した本を参考に、児童にも食べやすいように調理された。
17日に安西小学校で提供された献立は、麦入りのご飯、めざしのから揚げ、きゅうりとつぼ漬けのあえ物、根菜をふんだんに使ったみそ汁。
デザートには家康が安倍川餅と名付けたとされる、きな粉餅が提供された。
同校6年の女子児童(12)は「おいしかったけれど、庶民の食事みたいだった。
もっと豪華なものを食べているイメージだった」と驚いていた。
家康は平均寿命が40歳程度だった時代に、数え年で75歳まで生きた大往生だった。
白米よりも硬い麦をよくかんで食べるなど、質素な食事が長生きした一つの要因と考えられている。
家康の食事は静岡市内の小中学校129校で9月中に提供される。
同市清水区の学校では、家康が大漁のイワシを長持ちさせるために作らせたとされる「黒はんぺん」や、家康に献上されたとされる折戸なすも提供される。
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