2017/10/03

プミポン タイ国王。ラーマ9世。10月13日 永眠 。タイの偉大なる父

プミポン タイ国王。ラーマ9世。2016年10月13日 永眠 。タイの偉大なる父 

/ sabaai  sabaai! Thailand  

・1927年12月5日。マサチューセッツ州―2016年10月13日。88歳 
・・・・・・・・・・・

プミポン国王は18歳(1946年)から70年間にわたり国王をつとめました。

プミポン国王は農村を豊かにしようと各地に精力的に足を運びました。
国民は敬愛をこめて「国父」とよぶ様になりました

第二次対戦の頃には、東南アジアの国々は植民地になってしまいました。
タイだけが独立を守り通しました


【※】東南アジアの宗主国と植民地

イギリス:ミャンマー。マレーシア
フランス:ベトナム。カンボジア。ラオス
オランダ:インドネシア
アメリカ:フィリピン

戦後、タイは農業国から工業化を目指し経済成長もしました。
しかし政治は不安定のままでした。
軍と市民はよく衝突しました。
クーデターも20回
ほど起しています。

プミポン国王は、
国民の敬愛と支持を背景に争いごとの調停者となって行きました。

首相とデモ指導者に和解を説くプミポン国王。1992年 暗黒の5月

1992年市民に軍が発砲する暗黒の5月が起きました。
国王はデモ隊と軍の指導者を王宮に呼び出し、和解する様に説得しました。

双方の指導者は、国王の前にひざまずいて和解を受け入れました。
国王の影響力を全世界にまざまざと印象付けた場面
です。

プミポン国王が、築き上げた絶対的な地位は、
後継者に受け継がれることはないようです。

プミポン国王と昭和天皇  1963年。/AP


・・・・・・・・・・・
【※】ラーマとはタイ国王のこと

ラーマ1世は、ビルマ軍を撃退して、1782年バンコクにチャクリ王朝を建てました。
200年以上続く東南アジア最古の王朝です。
プミポン国王は、9代目でした。

歴代国王は”ラーマ”の称号でよばれています。

ラーマは、インドの『ラーマーヤナ』の主人公です。
ラーマは、ブッダの化身(けしん。生まれ変わり)です。
タイの国王は、生き仏
です。

王政は、社会の安定、秩序に役立ちます。
王政がゆらぐと、タイの政治は混乱します。

軍政が安定を保っているのも、
プミポン国王陛下のご存在があってこそでした。

・・・・・・・・・・・

国民の支持を失った王政は崩壊します。
ネパールの王政が崩壊したのは、王族同士の内紛で国民が愛想をつかしたからだ。

東南アジアは、植民地化され、王室もなくなってしまいました。

タイ王室が存続しているのは、植民地化、共産化しなかったからです。
アジアでは、タイ、ブータン、日本が君主制です。


0 件のコメント: