この本は、大下英治の孫正義に関する2冊目の本です。
大下英治は、孫正義に最初にインタビューをした作家です。
この本は、孫正義に肩入れをしていて、
孫正義を坂本龍馬、松下幸之助の再来のように
描いています。
それだけに、積極果敢な孫正義から、おおいに元気がもらえます。
やさしくおもしろく描かれています。
孫正義には、長期ビジョン、交渉力、技術、頭脳、情熱、勇気があります。
坂本龍馬は、薩と長を結びつけ、日本を1つにするのに功がありました。
孫正義は、デジタルで日本、韓国、中国の東アジアを1つにしようとしています。
桑原政則が読んだ孫正義の本
目次
序章 孫正義が語る、ソフトバンク「最強経営」哲学
第1章 孫正義、屹立の時
第2章 ソフトバンクの現在
第3章 ソフトバンク、怒濤のM&A史
第4章 球団買収と王貞治
第5章 世界20億人覇権の野望
第6章 ソフトバンクの未来像
* * * 摘録(本文の抜粋編集です。)(▼は桑原政則のコメントです。)
光ファイバーを家庭すべてに引きましょう。地方の道路を舗装するよりも経済効果は大きい。
9
「あらゆる産業がデジタルに置き換わっていくという大きな流れは微動だにしていない。」
▼
農業の土台は農地、工業の土台は工場、情報時代の土台はデジタルです。
10
教育は、「読み書きそろばん」から「読み書きキーボード」へ
▼
漢字の書き順よりもキー入力を早めることの方が大切です。
11
「迷ったときほど、先をみよ先を見よ。」
いまや世界は 混沌としている。
先が読めない。
しかし、2年先を予測できなくても、20年先のビジョンを見通すことはできる。
だからこそ、リーダーは中長期のビジョンを示すことが重要である。
12
偶然による大業はあり得ない。
最高経営責任者は、大業に対するビジョンを掲げ、
限られた人生を一直線に進んでいくほかない。
CEOが、ビッグ・ピクチャーを示すことが全ての鍵になる。
13
撤退する勇気は、攻め込むときより10倍の勇気が必要である。
▼
孫正義は、スカイパーフェクTV、キングストン、ナスダックジャパン、あおぞら銀行より撤退しました。
26
中3の時、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』に感動
▼
明るくさわやかで、自由奔放な龍馬に自分を重ね合わせたことでしょう。
76
孫正義はどんなに忙しい中でも朝礼は欠かさなかった。
▼
原則、ビジョンの確認と徹底です。
96
800社のグループ企業を率いる孫正義が携帯電話事業に照準を定めたのは2004年のことであった。
▼
ゆくゆくは5000社になるといわれています。
132
「テレビはテレビ局が教えてくれます。
インターネットは自分のメディアです。
自分が知りたいモノを自分が調べるのです。」
158
「社内カルチャーはとても重要である。
組織が意識を共有しているかいないかで展開が全く違う。」
▼
朝礼を重視する理由です。
183
ホワイト家族
2008年 3000以上のCMのなかで好感度1位に
これからは携帯電話がインターネットの主役となっていく時代である。
iPhoneこそその象徴である。
237
「科学的な人は多い。
しかし、科学的な人にはリスクテーキングができない人が多い。
博打を打つことができて、なおかつリスクの間合いの瀬踏みをする。
経営のポイントはそこにある。」
244
ルイス・ガースナーの紹介にかかった。
超大物を紹介することにより、
孫のイメージはアップする。
孫は声を張りあげた。
261
「計画をつくるには足し算でやっては駄目だ。割り算でやらなければならない。」
やることを積みあげていくのではなく、全体量を実行日数で割っていけば、1日にどれくらいの人数が必要で、どうすればできるかがみえてくる。
266
1997年『フォーブス』は、最も独創的な実業家に孫正義を第7位にランクした。
277
インターネットの特徴は、
低コスト、リアルタイム、マルチメディア、双方向性、グローバル
である。
▼
金融との親和性が高い。
286
オーナー経営者はリスクを大胆に背負う。
それでいて、誰よりもリスクの恐怖を感じている。
孫の目指すのは世界一のインターネット環境に実現であった。
日本の企業の競争力を上げ、経済力を高めることにつながる。
355
「中小企業に力をあたえなければなりません。
政府はたよりになりません。
政府がどうかしたら、中小企業が活性化したなんて、聞いたことがありません。」
356
孫正義のすごさは、まるで国や民族を超越しているところである。
▼
しかし、孫正義は日本愛国者です。
358
危機の「機」は、チャンスを意味する、
367
孫正義の経営スタイルは、アメリカ流である。
▼
アメリカで人気があるのもそのためです。
中国では、高倉健に続く人気者です。
日本では、日本経済新聞を追うとわかりますが、
サラリーマン社長でないので、辛口の批評が多いです。
ボーダフォンを2兆円で買いましたが、
桁が違って、判断のらち外にあるようです。
370
「たたかれて俺たちは強くなる。」
▼
たたかれて、かえって、逆境をピンチに変えます。
387
アリババ、シャオネイ、ダオパオ、チャイナモバイルなどとの連携
▼
【記事】
ソフトバンクは、アリババ、シャオネイ、チャイナモバイル、アジアを制し、モバイルインターネットを制す
358
漢字圏では、ソフトバンクは圧倒的な強みを誇る。
世界的なオークションサイト イーベイを日本から追い出した。
中国もイーベイを追い出した。
▼
孫正義は、中国系韓国人です。
韓国のIT大発展の理由は、孫正義とビルゲイツが、
金大中大統領にアドバイスしたからだといわれています。
* * *
孫正義の発言、日本経済新聞、2009年12月10日
「失われつつある競争力を取り戻すには、
労働者の生産性を上げるしかない。
突破口はIT。
若い社員の声が反映されないと、経営は変わらない。
韓国のサムスン電子は、1社で日本の電機大手10社分よりも
多い利益を出している。」
孫正義ウィキペディア
孫正義についての本 孫正義関係目録
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2008年にはじまったモバイルインターネット時代(携帯インターネット時代)は、
深く猛烈な勢いで進行しています。
ソフトバンクのiPhoneがその象徴です。
iPhoneはパソコンです。
アイフォンでGmailをチェックできます。
紙の手帳よりグーグルカレンダーのほうがはるかに効率的です。
* * *
大下 英治
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カリスマ経営者ここにあり本人著書じゃないからな
構想力に圧倒された
平成の坂本竜馬って、わかるなー
携帯電話CMの話も読めます。
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