中国は荒っぽい論理の国:日本は情緒の国


大陸国家は論理の世界
中国、インド、イスラムなどの大陸国家は、日本社会と大違いです。


まずは日本社会の特徴を3つにまとめます。

1 日本は、外来文化に積極的な社会である

国境は動き、民族は入れ代わるのが歴史の常識です。
しかし日本は四面を海に囲まれており、近代まで 外敵から侵略される恐れがありませんでした。
5世紀に日本国家ができて以来、同じ場所に日本国家、日本人、日本文化はあります。
これは中国と大きな違いです。

日本人にとって、 外国は怖いものではなく 、いろいろな珍しい高い文化を提供してくれるありがたいものでした。
ここから、

    外来文化に積極的である

という日本文化の特質が生まれました。

日本人は、外来文化の流入を歓迎します。
人は歓迎しません。

中国は50以上の民族がいることでわかるように雑多な民族を包み込んでいます。
しかし、外来文化には警戒的です。

2 日本は、情緒的な人間関係社会である

人間は一人で生きるものではありません。
特に、狭いところに 沢山の人がすむ日本のような稲作社会では、お互いに助け合い、 頼りあって生きている のであって、 他者への配慮 がことのほか必要とされています。

また日本では、他民族との抗争がなかったので、行動基準に思想、理論よりも、情緒的な人間関係を置く傾向が強いです。

そういうわけで、日本は、

    情緒的な人間関係社会

です。

和が第一の日本に、大思想、大哲学、大宗教が生まれなかったのはそれを必要としなかったからです。

3 日本は、細部に目がとどく社会である

最後に、日本の自然は、日本人が相手にできないほど凶暴ではなく、努力し、 団結してあたれば、自然を自分たちの味方にできます。

また、国防や民族・宗教問題にわずらわされることが少なく、まとまりがよいので、細かいところまで目配りができ、そのために細部に目がとどく勤勉な社会ができあがリました。

 <* 細部に目が届くこと、これが日本の生きる道です。 >

このように、

    外来文化に積極的
    情緒的な人間関係
    細部に目がとどく

ことが日本文化の特徴です。

では中国を見ていきます。

4  中国は、荒っぽい大胆な論理社会である

中国社会の特徴は、日本と逆です。

中国は、紀元後2000年のうち、

    800年間

異民族によって支配されました。800年間です。

800年間も異民族に支配された中国にとって、
異民族とは自らの生存をおびやかす忌むべき存在です。

また、インドなどと同じく自ら文明を築き上げたが故に、
鼻が高く、 外来文化に魅力を感じません

人間関係にしても、異族との対決が頻繁です。
そのため、戦争を避けるためにも、第三者を見方にするためにも、不断に

    自己を論理で鍛えあげていく

必要があリます。

中国社会は、

    荒っぽい大胆な論理社会

です。

論理には<歴史>認識が大事です。
反面、作りものである物語を「小」説といって、三流に扱います。

日本では、東京の言葉がストレートです。
東京のことばがきついのは、
日本中から人が集まるので、大胆に荒っぽい論理を必要とするからです。
山形県人と島根県人は、たとえば飯場(はんば)では、情緒では意が伝わらないので、
ストレートなことば、論理を必要とします。

◇                    ◇                    ◇

中国社会は, 日本との共有点は少なく、インド、イスラム社会にはるかに近いといえます。
多民族国家・米国も中国に似ているところがあります。

日中は、同文同種の国である、と思った途端に誤解が始まります。

日中の違いの認識から、日中友好、相互理解が始まります。

世界の将来は、日米中の大人の付き合いに大きく依存します。

日本は論理でものを、何回も何回も、果敢に主張し、
中国は大人になり、
米国は自国中心主義を改める、
ことが求められています。

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