エシュロン(ファイブ アイズ)は、アングロサクソン5カ国の通信傍受システム ⇔ 中国のファーウェイ
IT革命は、起こるというよりも、アメリカが意図的に起こしました。
1969年国防総省は分散型のネットワークを巨費を投じて構築しました。
というのは、どんなにすぐれた1台の中央巨大コンピュータをつくっても、
ソ連から核攻撃を受けたら、
システム全体が機能しなくなってしまうからです。
東京がダメになったら、日本全体がダメになるようなものです。
そこで今のインターネットのように、中心がなく分散している装置を開発しました。
1989年ソ連が解体し、冷戦が終結します。
このころ米国経済はガタガタです。
金食い虫のアメーバー型の軍事ネットは、使いどころがなくなってしまいました。
◇ ◇ ◇
軍事関係の職場を追われた人々は、アメーバー型の軍事ネットを民間に転用し始めました。
これが1990年代からのIT革命の始まりです。
これでアメリカはみごとに復活することになります。
しかし、このあとイラク戦争、新自由主義で、再び衰退の道を歩んでいます。
◇ ◇ ◇
IT革命は「情報革命」ではありません。
情報技術(Information Technology)革命です。
今の世の中は、理科系の技術を求める社会です。
かつてテレビ局の新人アナウンサーには、インタビューだけで事足れりでした。
いまは北海道の遠く人里離れた断崖に巣くう鳥を
・撮影し、
・声を録音し、
・それを高度編集し、
・図解する、
という理科系の技術が求められています。
◇ ◇ ◇
IT社会は、生い立ちが軍事技術なので、カゲの部分を背負っています。
カゲの部分は米国独占です。
たとえば、
カーナビのGPSとは
Global Positioning System(全世界衛星測位システム)のことです。
27体の軍事衛星が誰がどこを入っているかを掌握しています。無料にしているのは、日本などに対抗衛星を上げさせないためです。
エシュロン(Echelon、仏語で「はしご」)は、
米NSA(国家安全保障局、 National Security Agency)が運営しています。
全世界の携帯電話、電話、ファクス、イーメール、無線など全世界の通信を傍受しています。
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージランドのアングロサクソン5カ国が共有しています。(=ファイブ アイズ。UKUSA。ウクサ)
経済諜報もおこなっています。
第二次大戦では日本の暗号電信も米軍に傍受解読されていました。(【※】日本は諜報、国防への力のかけかたが少なすぎます。)
いま米中のハイテク覇権戦争がはじまっています。
米国の中国つぶしがはじまりました。
20年は続くでしょう。
Echelon Menwith Hill, North Yorkshire, England 【画像】
エシュロン 秘密の通信傍受システム Part1
エシュロン 秘密の通信傍受システム Part2
エシュロン 秘密の通信傍受システム Part3
【※】初稿(「IT革命は米の軍事技術の転用から起こった」2003年7月)を改稿、2018/12)
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