朝霧幸嘉『小さくても長続きする逆バリ商売のすすめ! 』 <読書メモ

朝霧幸嘉 『小さくても長続きする逆バリ商売のすすめ 手づくり・ローテクにこそ勝機がある! 』
(ダイヤモンド社 2006年) 
『夢のオーガニック・ファーム 朝霧幸嘉の農業発想』(ダイヤモンド社)

・「協同商事」

・「川越出荷組合」

・ビアレストラン「小江戸ブルワリー川越」

・「日本有機農産」:有機野菜の通販システム 契約農家数 18000戸

・「冷蔵トラック」 140台:パワーゲート カーゴ車 

P.4 「各地域ごとに個性的な地ビール・地発泡酒を飲んだ方がおいしいし、楽しいでしょう。」

P.6 「食や農業を中心としたローテクによる生活密着産業には、無限の可能性がありますよ。」

P.7 「ドイツには1200社以上のビール会社があり、およそ4000種類のビールが製造されています。」

P.14 「手作り産業は、食べ物だけに限らない。観光やレジャー施設もその土地の特色を活かせば、ディズニーランドの向こうを張ることもできる。」

P.24 「 "ピカピカ主義"だから損するんですよ。」

P.51 「マルクス主義の本質的な矛盾と誤り」

P.64 川越… 「林があり、畑がきれいで、落ち葉堆肥を使った伝統的な有機農業」

P.74 「有機野菜の産直システムというのは取引先や消費者に喜んでもらうこと」

P.78 輸送用トラック パワーゲート カーゴ車

P.79 「社員も経営者も農家も消費者とも"協同"だ。」

P.88 ヘンケルリッター

P.90 「縦型は連作しても障害が起きず、むしろ土を浄化してくれる。」

P.93 「大手メーカーのビールは名前や缶のデザインが違うだけ」

P.96 「ビールも私にとっては農産物です。原料をつくるだけでなく、加工う、製品作りまでになってこそ、農業がアグリビジネス、手づくり産業になって強い競争力を持つんです。」

P.106 「(ビールは)どんな副原料でもおいしくつくれる。」

P.120 「うちのラボは、この本社の"台所"」

P.120 「小さくおとなしくしていちゃダメだ。業界の礼儀や常識などお構いなしに、おきゃくさんが本当にによろこぶことをやる。そうすれば勝てます。」

P.126 「中小・個人企業が個性的で手作りの品を少量、特定の人のためにつくる時代なんです。」

P.138 「ケーキやパン、ハム、酒など…大手が大量に製造する製品が客からそっぽを向かれて、ちょっと高くてもおいしい手作り商品が人気になっている。」

P.142 大手社員…「飼い慣らされたペット 」

P.143 「手のひら理論」

P.161 分業を否定 「折衝、設計、改造、メンテナンスまで1人で担当」

P.167 「商売なんて、どろどろの沼をゆっくりゆっくりと歩くようなものだ。」

P.173 「会社の入り口を大理石で飾らない。」

P.175 「成果主義だとか、能力主義なんていうのは経営者にとっての都合」

P.178 「未来の問題に対して多数決は絶対におかしい。」

P.182 「私は責任を取りませんよ。みんなが責任を取るんですよ。」

P.188 「農業は先進国が分担する」

P.192 「先進国で生き残ることのできる産業」…5つのタイプ

P.193 「個性的で職人的な質の高い製品」

P.197 ヨーロッパ…「長持ち文化」

P.199 「手作り住宅ビジネス」

P.202 「農村こそ産業の宝庫」

P.205 「ローテク発想10カ条」

P.216 「工業立国でなく、生活立国を」

P.217 「農と食と住を中心とした豊かで安全な社会」


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『夢のオーガニック・ファーム 朝霧幸嘉の農業発想』(ダイヤモンド社)

下は、21世紀に向けて文明論的意義をもつ「朝霧農法」のさわりの摘録です。

「近代農学は『欠乏理論』のうえに立っていますから、栄養分はどんどん補給せよと言ってきた。…。過剰な肥料を投入して虫の好物をつくり、虫が大量発生すると今度 はそれを皆殺しにするために強烈な農薬を開発し、化学肥料と農薬の多投という愚行を演じ、土壌や植物園をすっかり破壊してしまったのです」(66-67)

「キュウリは太陽光線をじかに受けると、強い紫外線のために成長ホルモンが破壊されるから成長が止まるが、太陽光線の裏側になっている部分は、紫外線を受けないからその部分は伸びて行く。…。自然に放っておけば曲がるはずです」(75)

「肥料を余分にやったトマトは徒長してバランスを崩して生長するから、中の種が不揃いで、完熟した赤い種のかたわらに未完熟の青い種が入り交じっている」(77)

「雑草はなぜ強いのか?…。どの雑草地にも『縦型』の草と『横型』の草が雑然と入り交じっていますね。…」(81)

「このあたりの農家は、『牛糞を飛ばす』とか、『肥料を飛ばす』とか言うんです。…実は牛糞にたくさんついている微生物が必要なのです」(86)

地ビールは農産物。∵ビール麦は6月下旬に刈り取り。7月下旬にニンジンの種まき。(115)

持続可能な農業= 農法+経営 (143)

「21世紀ビジョン」= 持続可能な農業= 1次産業×2次産業×3次産業= 6次産業(桑原政則の解釈)(116)

川越市にかくも精緻な有機・循環農業があり、安全で高品質な有機農産物を9品目にわたって、定時・定量に、しかも産直という形で、消費者に直接供給している生産組織が存在するとは驚くべきことだ。(175)

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