低く悲しい沖縄の空


沖縄本島の空、全域はアメリカのもの
  • 羽田空港を飛び立った飛行機は、3時間後那覇空港に向けて着陸態勢に入ります。
    超低空飛行なので、眼下には真っ青な海を眺めることができます。
    「あっ、波も船も見える」と観光客は喜んだりします。
  • しかし、これは航空会社の景観サービスではありません。
    600メートル以上は、アメリカの軍事空域なので、飛べないのです。
    東アジア一といわれる 嘉手納(かでな)空軍基地は、那覇の北20キロにあり、米軍が航空管制を敷いています。
  • 嘉手納ラプコンは、嘉手納基地を中心に半径80kmの円筒状の空域を管制下においており、沖縄本島をすっぽり覆っています。
    この空域では、米軍の飛行を妨げないように制限されます。
    ラプコン(RAPCON)とは、Radar APproach CONtrolのことです。
  • 沖縄本島の空は米軍のもので、那覇空港が自由に使える空域は、半径5キロ高度わずか600メートル以下の超低空の地点だけです。
  • 一日150便もの民間機は、米軍機に注意をはらいながら、風のつよい日、雲で視界がきかない日、台風の日でも、ストレスいっぱいの危険飛行を強いられています。
    事故がいつ起きてもおかしくないのが、沖縄の空です。
  • 実は東京を中心とする空にも米軍の広大な軍事空域によって制限されています。
    日本政府もドイツにならって、自主性を取り戻すべきです。

作業メモ:図形描画
  • 円筒の底部の円を一部点線にする
    • 向こう側の線を消す:[オートシェイプ]―[線]―[曲線]―[水色]
    • 向こう側を点線にする:[水色の線をコピーし赤に変更]―[点線に変更]