- 西郷隆盛の奄美での妻の名は愛加那です。
加那とは「愛(かな)し」に由来し、「恋しい人」のことです。
奄美ではよく使われます。 - 田端義夫が、1962年(S37年)にうたった「島育ち」に 「加那(かな)も年頃 加那も年頃」と加那がうたわれています。
- 奄美の名瀬(なぜ)港から沖縄への船の売店で「沖縄へのみやげは?」とたずねたら、写真の黒糖せんべい「愛加那」を真っ先に推薦されました。
- 「加那」という黒糖焼酎もあります。
黒糖焼酎は奄美だけに許された焼酎で、毎年10%売り上げがのびています。- 黒糖焼酎 加那 40度
- <田端義夫の思い出>
田端義夫は、三重県松阪市の出身です。今から60年ほど前、わたしも疎開(そかい、戦争で田舎にすむこと)で松阪(まっつぁか)のさらに山奥に住んでいました。 - 松阪市生まれの田端義夫が名古屋で美空ひばりと共演中、何者かにほほを切られました。
地元の松阪では「バタやんが、えらいことに、おうたんや」と大騒ぎでした。 - 1962年の「島育ち」を、東京での学生時代に昔のバタやんを思い浮かべながら、口ずさんだりしました。「加那(=恋しい人)」は人名だと今回の奄美訪問まで40年間おもっていました。
- 奄美合宿で金メダルを獲得した野口みずき選手も、三重県出身です。バタやんの「島育ち」が無言の追い風になったのでしょうか。
- 「島育ち」 [演奏]
1
赤い蘇鉄(そてつ)の 実も熟れる頃
加那(かな)も年頃 加那も年頃
大島育ち
2
黒潮(くるしゅ) 黒髪(くるかみ)
女身(うなぐみ)ぬ かなしゃ
想い真胸に 想い真胸に
織る島紬(つむぎ)
3
朝は西風 夜(よ)は南風
沖ぬ立神(たちがみゃ) 沖ぬ立神
又 片瀬波
夜業(よなべ)おさおさ 織るおさの音
せめて通わそ せめて通わそ
此の胸添えて
(有川邦彦作詞・三界稔作曲)
・・・・・・・・・・・
【※】
三重県・松阪(まつさか)市
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