小田原出身の蓮馨尼(れんけいに)は、蓮馨寺の開基(世俗の創建者)です。
蓮馨尼は、河越城の城代となった大道寺政繁の母といわれています。
1549年、徳川家康が幕府を開く50年も前に、蓮馨寺を上尾市に創立し、英才のほまれ高い大道寺政繁の甥の存貞(ぞんてい)を開山(初代僧侶)としました。
存貞も、蓮馨尼(れんけいに)と同じく、後北条氏の系統です。
【※】大道寺政繁
蓮馨とは、「極楽浄土の蓮の香り」のことです。極楽浄土には本尊の阿弥陀仏がいます。
蓮馨寺はのちに、大道寺政繁が、上尾から現在地に移しました。
蓮馨寺は、関東十八檀林(僧侶養成大学)で、増上寺の12世 法主(ほっす、宗派の長)など代々、高僧を輩出しています。
蓮馨寺の正面・祈願所には、後北条の三つ鱗(うろこ)御紋と徳川の葵の御紋が並んでいます。
蓮馨寺墓域には、蓮馨尼の供養碑、板碑があります。
熊野神社も、蓮馨寺の守り神で、(道路拡張前は)蓮馨寺域に所属していました。
川越の西雲寺(さいうんじ。丸広前)も、蓮馨寺を支えました。
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