2016/10/31付 nt 、一部編集
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世界ゴルフ選手権シリーズで松山英樹(24)が7打差のぶっちぎりで優勝。アジア人初のアメリカツアーの制覇も目前。
/出典:atpress.ne.jp |
世界の主要ツアーが1999年に創設した世界選手権シリーズの個人戦優勝は日本勢初。米ツアーでは今年2月のフェニックス・オープン以来、2季連続の3勝目で丸山茂樹に並ぶ日本勢最多となった。賞金162万ドル(約1億7千万円)と来季から3シーズンの出場資格を得た。
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1999年に始まった世界選手権シリーズは年に4試合。世界ランク上位選手しか出られず「準メジャー」として位置づけられている。HSBCチャンピオンズには10傑のうち1位のジェーソン・デー(オーストラリア)、4位のジョーダン・スピース(米国)を除く世界の猛者が集結した。
選手層の分厚いフィールドで、松山英樹は日本勢初の個人戦優勝を果たした。過去に米ツアーで首位発進した試合では10位、3位と逆転負けしているが、3度目にして初の逃げ切り勝ち。しかも3打差から7打差に広げての圧勝だ。3日目、最終日はボギーなし。コースマネジメントにたけ、無駄にスコアを落とさないディフェンス力が24歳の強みでもある。2週前の日本オープン(埼玉・狭山GC)では難コースをあっさり攻略し国内メジャー初制覇、前週のCIMBクラシック(マレーシア)でも2位。
完璧主義者で自分に厳しく、向上心の塊だ。米ツアー参戦4シーズン目に入り骨太の体も技術も成長著しい。マスターズや全米オープンなどコース設定がタフなメジャーの硬いグリーンでも球を止めるため、より高弾道のショットを追求している。
日本人選手の世界ランクは87年の中嶋常幸の4位が最高。97年に尾崎将司が5位としているが、現在10位の松山が1桁にランクインするのは確実だ。今回の勝利はライバルたちにその強さを示し、今後の戦いにも生きてくるはず。悲願のメジャー制覇へ、また一歩前進した。
(吉良幸雄)
松山英樹 プロフィール
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