渋沢栄一 一大商業都市目指し奮闘した資本主義の父『東京王』 小川裕夫 小川裕夫 2017/12/15 facebook twitter はてなブックマーク 渋沢は資本主義の父と呼ばれた男である。設立にかかわった企業は、第一銀行、王子製紙、日本郵船、日本鉄道など、現在でも一流企業として経済に大きな影響を及ぼし続けている企業群だ。そんな渋沢の人生を読んでみよう(文中敬称略)。 (本記事は、小川裕夫氏の著書『東京王』=ぶんか社、2017/10/28=の中から一部を抜粋・編集しています) 【関連記事 『東京王』より】 ・ 東京の知性を育んだ初代総理の教育熱――伊藤博文 ・ 一大商業都市目指し奮闘した資本主義の父――渋沢栄一 ・ 東京駅を建てた男の栄光と未踏の夢――辰野金吾 ・ 群を抜く政策立案能力、東京発の「メイド・イン・ジャパン」−−大久保利通 ・ GHQをも退けた「電力の鬼」実業家−−松永安左エ門 一流企業を産んだ男 書籍,歴史,東京 (画像=Webサイトより ※ クリックするとAmazonに飛びます) 平成12(2000)年前後まで、株取引といえば銀行や信託銀行、保険会社などの機関投資家、もしくは金銭的に余裕がある個人投資家ばかりだった。それがインターネット取引が当たり前になり、小額投資も可能になるなど投資環境は大きく変わりつつある。 そんな投資家たちの聖地ともいえる場所が、東京証券取引所だ。東京証券取引所が立地する兜町はロンドン・シティ、ニューヨーク・ウォール街と並び、世界屈指の金融街でもある。 この兜町を一からつくりあげたのが「、資本主義の父」とも称される渋沢栄一だった。幕末、渋沢は徳川政権を支える幕臣だったことから、鎖国体制を支持していた。その主張を大きく変えたのはパリ万博への視察だった。 幕臣・渋沢は幕末から昭和初期までの激動の時代を生き、その間に日本に資本主義を根付かせるべく、さまざまな経済の基盤を整備した。 渋沢は資本主義の父と呼ばれるだけあり、設立に関わった企業は膨大な数に上る。主な企業だけを列挙しても、第一銀行(現・みずほ銀行)、王子製紙、日本郵船、日本鉄道(現・JR東日本)、東京石川島造船所(現・IHI)、汽車製造合資会社(現・川崎重工業)、浅野セメント(現・太平洋セメント)...