・712年2月12日- 770年
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♪♪~「 国破れて 山河在り 城春にして草木深し」
【※】杜甫:「春望」より
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杜甫(とほ)は、中国最大の詩人です。
「詩聖」とよばれます。
社会の現状を直視した視点から詩をよんでいます。
松尾芭蕉は杜甫に傾倒していました。
若い頃より科挙を受け続けましたが合格はかないませんでした。
妻子を抱え放浪生活を続けました。
反乱軍にとらわれた時につくったのが『春望』です
船中で病気で亡くなりました。
春望
國破山河在 国破れて山河在り
(guó pò shān hé zài)
城春草木深 城春にして草木深し
(chéng chūn cǎo mù shēn) 城:長安
感時花濺涙 時に感じては花にも涙をそそぎ
(gǎn shí huā jiàn lèi) 時:戦乱の時期
恨別鳥驚心 別れを恨んで鳥にも心を驚かす
(hèn bié niǎo jīng xīn) 別れ:家族との別れ
烽火連三月 ほう火 三月に連なり
(fēng huǒ lián sān yuè) 烽火:安禄山の乱の戦火は3ヶ月
家書抵萬金 家書 万金にあたる
(jiā shū dǐ wàn jīn) 家書:家族からの手紙
白頭搔更短 白頭掻けば更に短く
(bái tóu sāo gèng duǎn)
渾欲不勝簪 すべてしんにたえざらんと欲す
(hún yù bú shēng zān) かんざしを挿せそうにもない
【現代語訳】 http://manapedia.jp/text/1200
都が破壊されても山河は残っており、
場内に春が巡ってきて草や木が生い茂っている。
戦乱の時代を感じては花をみて涙を流し、
家族との別れを悲しんでは鳥の鳴き声を聞いていても心が痛む。
戦乱が3ヶ月続いている中で、
家族からの手紙は万金と同じぐらい貴重だ。
頭の白髪は頭を掻くたびに短くなり、
冠をとめておくかんざしえもつけれなくなろうとしている。
詩吟「春望」杜甫 【4+】
【※】
・五言律詩
1つの句が5文字からなります。
8つの句からなる詩を律詩と言います。
・押韻(おういん)
深(Shin)、心(Shin)が韻を踏んでいます。
金(Kin)、簪(Shin) が韻を踏んでいます。
・科挙
高級官吏をえらぶ資格試験。
・李杜(りと)
中国の二代詩人は、詩仙の李白と詩聖の杜甫です。「李杜」と並称されます。
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Du Fu is the largest poet in China.
He read poetry from a viewpoint that looked at facts of society.
Matsuo Basho respected Du Fu.
Du Fu continued to receive Kakyo (the higher civil service examination) from his young age, but the acceptance did not come.
He continued wandering around with his wife and child.
"Shunbo" was made when caught by the rebel army.
He died of illness on board the ship.
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