2011/06/13

慈覚大師・円仁:『入唐求法巡礼行記』

【川越】中院(なかいん)。喜多院。

【埼玉県外】比叡山延暦寺他

【画像】狭山茶発祥の地、川越の中院

円仁(えんにん、794年 - 864年)は、天台宗を大成させた延暦寺第3代座主(ざす)です。
最澄の弟子で、中国で密教を学びました。

著書に『入唐求法巡礼行記(にっとう ぐほう じゅんれいこうき)』がありま す。
最後の遣唐使となった円仁の旅行記です。
9世紀の中国の文化、社会、風習についての7万字にわたる貴重な史料です。

玄奘(げんじよう)の「大唐西域記」、マルコ・ポーロの「東方見聞録」ととも に、三大旅行記のひとつです。
駐日大使ライシャワーが英訳して広 く知られるようになりました。

円仁は、川越の中院、松島の瑞巌寺、山形市の立石寺、岩手県の中尊寺、青森県恐山の円通寺、会津の龍興寺などをひらいています。

朝廷から慈覚大師(じかくだいし)と追号(ついごう)され ました。
追号とは、生前の功績をたたえられて贈られるおくり名です。

狭山茶は、円仁が京から茶の実をとりよせ、薬用として眠気防止のために川越の中院で栽培したのが始まりとされています。
茶の栽培は、川越一帯にひろがり川越茶とな り、さらに拡大し、狭山茶となりました。
狭山茶は5大銘茶の1つで、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」とうたわれています。


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天海僧正が出家した龍興寺