【9-01】 (福島民報社、文と写真・佐藤庄太)を抜粋編集
石神峠の道の状態を確認する五十嵐政人さん(左端 |
かつて会津若松市から只見町までを最短距離でつないだ「銀山街道」。
再び光を当て、地域活性化につなげようと模索する地元の動きが熱を帯びている。
五十嵐政人 (いがらし・まさと) さん(61)は銀山街道を先人が残した資源だと捉える。「峠の麓を拠点に温泉や郷土食などを生かして人を呼び込みたい」と峠のウオーキングと組み合わせた事業の構想を練る。
銀山街道の総延長は約72キロ。
道中には銀山峠、石神峠、美女峠、吉尾峠の四つの峠道がある。
江戸時代には人の往来や、塩やカラムシ、繭などの運搬が盛んだった。
今年3月に、「銀山街道を活用して地域を元気にする会」を結成した。10月には街道を走破する初のロングトレイルを開催した。
五十嵐さんは「街道は人の心もつなぐ。過疎化など共通の問題を抱える近隣町村が連携して古里に活力を生みたい」と語る。
一本の道が地域再生の象徴となる。
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