「武蔵野ペン」40周年で160号。川越の季刊同人誌
「武蔵野ペン」40周年で160号 川越の季刊同人誌
2015年4月8日 東京新聞を抜粋編集
川越市を拠点に季刊同人誌「武蔵野ペン」を発行する川越ペンクラブが、一九七五年の発足・創刊から四十周年を迎え、百六十号記念特集号(A5判、百四十ページ、八百円)を刊行した。
会員らは「今後も自由、自発的に書かれた文章を発表できる貴重な存在であり続けたい」と話している。
川越ペンクラブは同市在住の郷土史家、医師、大学教授、新聞社OBらで発足。
武蔵野ペン創刊号は同人誌としては破格の千部という意欲的なスタートを切った。
小説、随筆、和歌、論文など幅広い原稿を扱い、毎号七十~八十ページ、年四回、千二百部の発行を続けている。
広告は取らず、会費と売上金だけで維持する総合文芸誌が百六十号に達したのは県内唯一で、金字塔的な存在となった。
会員は四十~九十七歳で、平均年齢は約七十三歳。地域制限はなく、会員の一割は県外や海外在住という。
編集人の小坂部恵子さんは「仕事を定年退職してから会員になる人が多い」という。
家族のために仕事一筋だった人が、郷土史研究や文章執筆など、本当にやりたかったことを始めて輝くケースが多いという。
会員のうち、同人は一号二ページが割り当てられ、会費は年二万五千円、会員は一ページで同五千円。
同クラブ代表幹事の尾崎勝美さん(74)は「先人が始めた武蔵野ペンをいかに継続していくかが大きな仕事。会員を増やすよう努力したい」と話している
問い合わせは同クラブ事務局=電049(231)0837=へ。 (中里宏)
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