2010/04/09

川越まちなか外郭バス観光 2009年8月18日 <武蔵観研

1. 仙波河岸(せんばがし):舟運のなごり。舟運(しゅううん)の起点(仙波の滝)。

2. 長徳寺:川越観音。中世の豪族仙波氏の館跡。 寺の歴史は喜多院と同じくらい古い。
人生訓の石碑が20以上。「つらいけど 峠を越せば 花の里」 

3. 三変稲荷古墳:4世紀代の市内最古級の古墳

4. 龍池(たついけ)弁財天:海の入り江跡、湧水 

5. 小仙波貝塚跡:約6千年前の貝塚  

6. 氷川神社:川越総鎮守。見事な本殿の彫刻。柿本人麻呂神社。祭神はスサノオ 

7. 東明寺:日本三大夜戦「河越夜戦」の激戦地

8. 広済寺:あごなし地蔵、しゃぶきばばあ。境内の秋葉神社には谷文晁の天井画

9. 妙昌寺:七福神の弁財天。ほうろく灸 

10. 中央公民館分室:小泉八雲の息子宅跡

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仙波河岸史跡公園(せんばがししせきこうえん)
新河岸川舟運の面影を伝える仙波河岸跡や、水や緑といった自然が多く残っており、歴史と自然を堪能できる歴史公園です。
仙波河岸跡、仙波の滝、湿性地などの区域を遊歩道や木デッキで回遊することができます。
仙波河岸は新河岸川の河岸場の中でも最も上流にあり、一番新しくできた河岸場です。
むかしこの場所には「仙波の滝」と呼ばれる滝がありました。これは愛宕神社のがけ下からの豊かな湧き水による滝で、昭和の中ごろまで流れていたそうです。
「仙波の河岸」は明治の初めごろにこの仙波の滝を利用して開設されました。


長徳寺
境内には、もと土塁があったといわれ、堀の内という地名などから、仙波(せんば)氏の館跡と推定されています。

三変稲荷神社古墳
喜多院周辺には6つの古墳があり、総称して「仙波古墳群」というそうです。
四世紀後半のもので、一辺20mの方墳なんですが、今は写真を見てわかるように、古墳の上に神社の社殿が設けられるとともに大きな欅の木が生えていますし、裏手には滑り台・ブランコとかのある小さな公園になっていて、古墳の形はだいぶ崩されてしまっています。
鳥居の横に、ここが「三変土田稲荷神社」であることを示す石柱が建てられていますが、これを裏から見ると「喜多院」と彫られています。これまた以前に紹介した、同じ小仙波四丁目にある「龍池弁財天」にもこのような石柱がありましたが、それと同様、この三変土田稲荷神社も喜多院の歴史(伝説)に由来するところから喜多院の所有となっている神社です。
尊海僧正が、インド・中国・日本にそれぞれ千年住んでいる老白狐と会い、2500年前に仏様が不浄な国土を三度変じて浄土としたと言われる三変土田見せてほしいと狐にお願いしたところ、声を一切出さないならばという条件でその光景を現わしてくれたのですが、あまりの有り難さに尊海僧正は思わず声をあげてしまったがために狐は絶命してしまった、これを悔いた尊海僧正が今後はこの稲荷を信仰するようにさせた、という古いお話があります。

龍池弁財天
立て看板によると、その昔、このあたりは海に面した大きな入り江だったそうです。
そのような歴史的に重要な場所ですから、仙波河岸のようにもう少し整備をしてもよいのではないでしょうか。
海や湖や川などの水に関係 元はインドの古代神話に登場するサラスバティというインダス川の神様

小仙波貝塚跡
この泉を中心として縄文時代前期の集落が営まれていた。縄文時代中期以降になると海は退きはじめ現在の東京湾に近づいていった。
小仙波貝塚跡は荒川右岸の大地端上に形成された古東京湾にのぞむ最も奥の貝塚跡である。
縄文時代に前期の頃は北半球が温暖となり氷河がとけて海水面が上昇した時期で、川越をはじめ上福岡・富士見市にも貝塚が確認されている。

氷川神社
太田道灌は当社へ詣で、和歌を残している。老いらくの 身をつみてこそ 武蔵野の 草にいつまで 残る白雪
川越祭り(川越氷川祭)は氷川神社の祭礼

東明寺
小田原北条の関東進出を決定的にした川越夜戦の激戦地で、将兵の遺骸を納めた“富士塚”が今も残っています。
川越夜戦は、戦国時代の1545~1546(天文 14~15)武蔵国河越(現在の埼玉県川越市)で行われた後北条氏と上杉氏の合戦(かっせん)です。
お寺の位置は、川越台地の先端が水田地帯に接する北の端にある。このあたりからは、新河岸川を境として川越の町の北側を入間川を主流とする分流が幾筋も流れ、水田地帯を形成しており、古くからこの穀倉地帯を領する多くの武士団が存在した。
喜多町の古名を東明寺門前町と称したといわれている。

広済寺
後北条氏の川越城代になった大道寺駿河守政繁が建立しました。
「三芳野名勝図会」の作者・中島孝昌の墓
虫歯や歯痛に霊験がある「あごなし地蔵」、咳きや喘息によく効くといわれる「しゃぶきばば」の石仏があります。

妙昌寺
素焼きのほうろく皿に載せたもぐさに火をつけて、それを頭に乗せます。暑さあたりや頭痛に効き目があり、暑い夏を無事に乗り切るための伝統行事として有名です。

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