桑原政則のBlogger: 高藤晴俊『日光東照宮のなぞ』　＜読書メモ、寺社

2010/04/01

高藤晴俊『日光東照宮のなぞ』　＜読書メモ、寺社

５
神道、仏教、儒教、道教、陰陽道（おんみょうどう）、呪術（じゅじゅつ）

１２　深秘（じんぴ）
＠５８　　６０

１５　家康の遺言

３３　なぜ家康の墓は西向き？
＠５８

４０日光遷座の理由

５０日光と久能山を結ぶ線

５４　３本の線

５５豊国神社をつぶした家康

７８東照大権現の由来

７９神社、大社、宮

８４
摩多羅神 gazou　http://www.kuniomi.gr.jp/geki/wa/nikk06.gif

９０風水からみた日光

◎ ９２開山道と慈眼堂

９５日光遷座

１０２久能山　日光　毛越寺（もうつじ）

１０６全国の東照宮

１０８世界からの使節が

１１４　1636年日光の立て替え

１１８　宗教的意味

１３０　トラの彫刻

１４２遊ぶ子どもは天下太平のシンボル

１６０龍の意味

１８７三猿について

１９２眠り猫について

２０８逆柱　
完成させないことが崩壊から守る方法
* * *

日光東照宮の深秘。のメモ

山王権現・・・天台宗においてもっとも篤く信仰された神
釈迦如来の示現→大三輪明神（日吉山王・大比叡神）
比叡山土着の神、大山咋神→地主権現（薬師如来）
応仁天皇の時代に光臨した聖真子→八幡大菩薩（阿弥陀如来）
大三輪明神・地主権現・八幡大菩薩が「山王三聖」。
天台宗ではこれこそが日本における全ての神の根源であると考えられている。
大権現の号→当初“大明神”の号だったが、それでは秀吉と同格となってしまうので、天海は権現を主張。
加えて大権現はイザナギ・イザナミの神号であり、天海は「三種神器秘印明」を修す。
三種の神器＝天皇を指し、皇族でない家康を皇族化させる事で天皇に対する霊的クーデターを起こした事となる。
家康→薬師如来の再来との伝説。
出生時に於大の方が薬師如来を祭る神社で願をかけた後、薬師如来を守る１２神将のうち、虎童子の姿が消えた。
やがて、家康は壬寅の年、寅の刻に誕生。
薬好きもこの伝説の為と言われる。
天台宗において大日如来は天照大神と同義で天照は釈迦と同体。
そして釈迦は山王神。
つまり、家康→薬師如来→大日如来→天照大神→釈迦→山王権現となる。
佐竹本三十六歌仙の歌は繋がっている。しかし、東照宮の三十六歌仙は繋がっていない。藤原公任選といわれるが、後水尾天皇が自ら選ばれたのではないかと思われる。
尚、歌が返られている歌人は紀貫之や在原業平など、皇室＝藤原氏に恨みを持つものがある。
後水尾天皇→水尾帝＝清和天皇→文徳天皇と藤原良房の娘の明子との間に生まれた天皇。妻は良房の兄、長良の子、高子。
藤原の良房→摂政として清和天皇を傀儡とし、人臣政治を行った。
高子→在原業平と駆け落ち。が、失敗し、後の陽成天皇の子を生む。この頃より天皇家の弱体化が始まる。
神社→その土地の神様を祀る社。
大社はその規模の大きなもの。
神宮や宮は皇室の祖先神を祀る神社
日本で皇室の祖先以外の人物、つまり、臣下を祭神としている宮号を称しているのは東照宮と天満宮だけ。
菅原道真は天神として恐れ奉られたものだが、家康の場合は、皇室の仲間入りをした事となる。
それは例弊使の例を見ても同じ。
つまり、それほどまでに権威と権力がある、という事を人々に知らしめる事となる。
家康（徳川幕府の）の対皇室工作は和子入内や紫衣、春日の局の参内謁見に関しても同じく。
江戸－日光の真北ライン。また、西のラインも存在。
家康が自らを埋葬せよと命じた九能山、生母、於大の方が懐妊の祈願をした鳳来山、誕生の地、岡崎。これらは地図上に一本の線で結ぶ事ができる。そしてその先には京都。更に南には家康が自らの祖先だとした源頼朝が眠る鎌倉がある。
大猷院→家光の干支は「辰」。
廟の入り口は竜宮城。
そして家光の墓所の入り口には魔よけの梵字。
そして墓所は北東を向いている。＝南西に背を向けている →家光の兄妹で跡目として評判高かった忠長が自刃した高崎がある