旅の効用は、「鳥の目」でながめること

旅の効用は、「鳥の目」でながめること 


旅に出ると、日常性から解放されます

ものごとを遠くから鳥の目でながめることができ、

日常を変える契機
ともなります。


旅をすると、
物語がおそってきて、
自分が豊かに
なります。

特に歴史のあるところへの旅にそれがいえます。


旅の予定の達成率は夏休みの課題と同じで、
毎回あまり欲張らないことです。

「怒りは家においておく」のも一法です。
見知らぬ地へついたら、

all smiles(全身ほほえみ)で
ゆったりと行動し、
何かにつけ「どうぞ、どうぞ」と
人に譲ります。



感謝され、感謝し、楽しい旅になります。

旅には三つの過程、楽しみがあります。
はじめは旅立つ前に、
本やインターネットで机上の旅をすることです。

2回目は、現実の旅です。

3回目は、帰ってから追体験を楽しむことです。

いずれも人生の財産になります。


【※】松尾芭蕉  おくのほそ道

【2分】松尾芭蕉  おくのほそ道  序文朗読

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、

日々旅にして、旅を栖(すみか)とす。


【現代語訳】

月日は永遠の旅人(のようなもの)であり、
次々に移ってゆく年もまた旅人(のようなもの)である。

舟の上で一生を送る船頭や、
馬のくつわを取って老年を迎える馬子などは、
毎日が旅であって、旅そのものを住みかとしているのである。