東南アジアが近代世界史を準備

近代世界史を準備した東南アジア

東南アジア地域が、産業革命、近代世界史を準備しました。
イギリスの近代化とは、「東南アジア化」のことでした。

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17世紀の東南アジア地域は、アメリカのシリコンバレーのように、多くの外国人や物産が流入する
    世界の貿易センター
でした。

中国、インド、イスラム地域の文物は東南アジアに集められ、
    東南アジアから世界に輸出
されました。

東南アジアは、コショウ香辛料などを産出し、
    インドからの木綿
    中国からの陶磁器
もここで取り引きされました。

コショウ、香辛料は、大切な医薬品でした。

木綿、絹、茶、紅茶、サトウキビ、コーヒーなども貿易品でした。

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イギリスは、東南アジアから買うばかりで、
売るものがありませんでした。

東南アジアへの膨大な赤字を埋めるために、
アメリカ大陸から略奪した金銀をあてました。

のちに綿製品をつくるために、赤字をなくすために、国内で自作できるような機械を生産しました。
産業革命とは機械化のことでした。

一方、日本は、他国侵略の道は選ばず、人手を多用して自給自足への努力をしました。
また自国の金銀を採掘し、輸入代金にあてました。(川勝平太、文明の海洋史観)

イギリスは
産業革命(industrial revolution)を
おこないました。

日本は
勤勉革命(industrious revolution)を
おこないました。 

こうして2つの近代世界が誕生しました。

近代世界は、

    イギリス(西欧)と日本だけに

生まれました。

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イギリスはじめ西欧は、イスラム世界から「戦争か平和か」の二分法思考を導入し、対外膨張主義に走ります。

日本は儒教の「修身斉家 治国平天下」により、
徳の政治に
進みます。

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日本や東南アジアのアニミズム(animism、実は、多神教)は、環境にやさしい宗教です。
山川草木、悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)
が中心概念です。

山も川も草も木も、ことごとく生命があり、命が果てれば成仏するということです。


イスラム世界と西欧の一神教の対立を解くのは、
やわらかい東南アジア文化かも知れません。

イスラムのマレーシアは、やわらかいイスラム教国で、イスラム金融や科学の面でイスラム諸国をみちびいています。

東南アジアのやわらかな、ものをつつみこむ価値観が、今後の世界の問題を解く鍵になりそうです。

多神多仏など多くの価値観を東南アジアと共有する日本は、
日本・東南アジア連携をさらに強化したいものです。
東南アジアで反日の国はありません。

オーストラリアなどの海洋アジアもやわらかいです。

海洋アジアの東南アジア、オセアニアとの密接な交流をはかりたいものです。


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【余禄 2013年5月】
【南タイのライレー、クラビー県】

イスラム色の強い南タイではいたるところにネコが。ゆったり上品
出発前のバッグパックの上にもすぐ猫が
干潟をわたり、小舟に乗り、さらにフェリーへ