日本仏教はガンダーラを通じて伝来し、諸宗教を包摂

日本仏教はガンダーラを通じて伝来し、諸宗教を包摂。

起点はネパール

仏教は、ネパールで生まれました。

ガンダーラでゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、ヒンドゥー教(インドの民族宗教)、土着の宗教などの要素を取り入れました。
     
ガンダーラは、アフガニスタンとパキスタンにまたがる地域です。
古代ギリシャのアレクサンダー大王(前356- 前323)はガンダーラも征服しました。

ガンダーラは、1世紀~5世紀に仏教を信奉したクシャーナ朝が最盛期でした。
仏教は、偶像崇拝を否定していましたが、ギリシャ文明と出会い、仏像を生み出した。
ガンダーラ美術はギリシャ、ペルシャの影響を受けています。仏教にギリシャ、ヨーロッパ要素が加わりました。


ペルシャ(イラン)のゾロアスター教(拝火教)は紀元前10世紀に誕生しています。
真言宗の護摩(ごま)は、ゾロアスター教に由来すると言われています。
    【※】自動車のマツダは、Mazda(ゾロアスター教の最高神)にちなんでいます。


ユダヤ教は紀元前1200年には活動しています。
ユダヤ教から生まれたキリスト教は起源前後に誕生しています。


仏教は、長安(今の西安)を経て、朝鮮には4世紀に伝わり、日本には6世紀に伝来しました。
空海や最澄のように、長安から直接日本へ持ち込むこともありました。

空海のもたらした密教(秘密の仏教)には、
    ヒンドゥー教、
    ゾロアスター教、
    ユダヤ教、
    キリスト教、
    密教、
    土着の宗教
などが入っていました。

そのころの長安には、キリスト教の教会も、イスラム教のモスク、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)もありました。


インドはモンスーン地帯で、7月になるとモンスーン(季節風)が雨をもたらし、枯れ死していた草も木が生き返ります。
ヒンドゥー教の輪廻(りんね)思想は、植物の生死のくりかえしに影響されたものです。
日本や東南アジアにもモンスーンはあります。

仏教がこれらの地域に入りやすかったのは、輪廻思想の影響もあります。



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仏教は、ネパール、セイロンからミャンマーを経てタイへは13世紀に入りました。
上座部仏教です。
上座部仏教はシャカの教えたままの仏教です。

上座部仏教の人々が、日本の何でもありのお寺を見たら、「これは仏教ではない」と思うでしょう。
タイでは仏像は、お釈迦さまだけです。

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【図解作業メモ】
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