【出典】日経2007/09/26 http://huat.jp/NIKKEI/no/63 |
2011年、ウサギ年もそろそろ終わりを迎えようとしています。
月にウサギがいるのはインドから伝わったもので、『今昔物語』にある話です。
あるとき、ウサギが飢えて倒れている老人に出会いました。
ウサギは、わが身を火に投じて焼き、肉を老人にささげようとしました。
老人は、実は帝釈天(たいしゃくてん、インドラ)でした。
帝釈天は、ウサギの自己犠牲に満ちたおこないが知れ渡るようにと、月にウサギの姿を描きました。
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