「オム+カツ」に地元の味 越前市民が後押し

11-3】(福井新聞社・岩渕善郎)引用編集
 地産地消の「マイルイ風ボルガライス」をほおばる日本ボルガラー協会の波多野翼会長

「オム+カツ」地元の味 市民後押し、人気に火 オムライスに豚カツをのせ、ケチャップベースのソースをかけて味わう福井県越前市のご当地グルメ「ボルガライス」。

つい最近まで市民の間でも認知度は低かった。
ボルガライスを応援することで地域を盛り上げようと、市民グループが「日本ボルガラー協会」を発足させたことで、にわかに人気に火がついた。

  ボルガライスは30年以上前から市内の飲食店で出されるようになったが、名前の由来、発祥の店などは謎のままだ。

 現在、洋食店や喫茶店、そば屋など計19店が提供している。
ケチャップがベースのソース、卵の焼き加減などは店ごとのオリジナルで、違った味を楽しめるのも特徴。厚焼き卵とカツを挟んだ「ボルガサンド」など、派生メニューも続々登場している。

 同市家久町(いえひさちょう)の洋食店「マイルイ」は、県外客からの要望もあり「マイルイ風ボルガライス」を始めた。
地元産の鶏卵や豚肉、福井発祥のコシヒカリといった地元食材にこだわり、オリジナルのケチャップごはんをふわふわの卵で巻くなど、洋食店ならではの味を表現している。

 日本ボルガラー協会は2010年3月に発足した。
ボルガライスの提供店舗をホームページで紹介するなどPR活動に余念がない。
目をつけた大手コンビニが今年1月から2週間、全国販売したところ、期間中の弁当売り上げで1位に輝いた。

 自ら「ボルガチョフ」と名乗る同協会会長の波多野翼(はたの・つばさ)さん(28)は「協会はあくまでもきっかけづくりで、市民が盛り上げてくれている。越前市に食べにきて、地元の人とふれあいながら味わってほしい」と話している。

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 「できることを継続してやろう」(波多野翼(はたの・つばさ)・日本ボルガラー協会会長)という息の長い活動は、単発的なイベントにとどまらず、
市民を巻き込んで広がりを見せている。
派生メニュー、関連商品も開発され、まだ“伸びしろ”も十分ある
今後も目が離せない。

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