宝石のまち、再発信へ。流行と技術アピール。甲府市

宝石のまち、再発信へ。宝飾の技術アピール。甲府市

【7-01】(山梨日日新聞社、文と写真・高野芳宏)

ショップ兼工房で、水晶の研磨作業をする大寄智彦さん
水晶の研磨、彫刻を手掛ける「 貴石 (きせき) 彫刻オオヨリ」(同市)の3代目、 大寄智彦 (おおより・ともひこ) さん(35)は、職人の技術を知ってもらうことが商品の魅力アップにつながると考え、ショップ兼工房を開いた。

 広さは約30平方メートル。リングやアクセサリーなどオリジナルブランドの商品を展示販売。
特製の工具を持ち込み、商品を作る過程を公開する。

 大寄さんには、お客さんとじかに接する貴重な場所だ。「どんな商品を求めているか知ることができる。ブランドに反映させている」

 市中心街では近年、山梨ジュエリーミュージアムが開館し、県立宝石美術専門学校も移転してきた。大寄さんのほかにも職人がショップ兼工房を出店するなど、「宝石」を核にしたまちづくりが進む。

 大寄さんは「今後も店が増えるといい。仲間と一緒に、いつかこの場所から宝飾の流行を発信したい」と夢を語る。

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