幸せの聖地アーチ橋を記念撮影の場に。長崎県平戸市
【5-03】 (長崎新聞社、文・荒木竜樹、写真・緒方秀一郎)を引用編集
「幸せの聖地」として幸橋をPRしようと平戸なでしこ会が開いたイベント |
「わあ、きれい」―。長崎県平戸市中心部にある国重要有形文化財の石造アーチ橋「 幸橋 (さいわいばし) 」で純白のドレスとモーニングで写真に納まる夫婦に、居合わせた観光客が思わず声を上げた。
結婚式の一場面のようにも見える。
だが、ポーズを取っていたのは、金婚式を迎えたベテラン夫婦だった。
人口減に伴い、挙式件数が年々少なくなる平戸市。
危機感を持った貸衣装やメーク、カメラマンなどブライダル産業に関わる7人が2011年「平戸なでしこ会」を結成した。
世界遺産登録を目指す田平天主堂など絵になる風景を背景に、結婚式などお祝い事の写真を撮る「平戸マリアージュ」の取り組みを始めた。
とりわけ、1702年に架けられた幸橋は"幸せの聖地"としてPRの柱に。
撮影スポットとしての活用のほか、平戸を知り抜いた会員らがプロデュースした人前結婚式などのイベントを開いた。
長嶋美智 (ながしま・みち) 代表(56)は「都市部のようなおしゃれな式場を作っても長続きしない。細かいニーズに対応することが大切」と強調する。
行政も注目している。
人気を集める同市の「ふるさと納税」の特典カタログに、本年度から同会の写真撮影と市内の旅館での食事をセットにしたプランが登場した。
市は「掲載によって観光客の増加につながるのでは」と期待する。
長嶋代表は「撮影の時は親族も一緒に平戸に来てくれる。
食事や宿泊につなげ、地域経済を盛り上げたい」とお祝い事の写真を軸に、人の流れをどうつくるかを模索している。
:2014/8
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