プラユット陸軍司令官 /*NHK |
二村 伸「クーデター後のタイ 政治対立は収拾するか」NHK 2014年08月19日 (火)
2014年5月クーデター以来、軍部が全権を握っているタイで、暫定首相が選出される見通しとなりました。2014年10月には民政移管の予定です。
しかし、議員の顔ぶれを見ますと半数以上が軍の関係者で、民主化とは程遠いのが実情です。
タクシン元首相(北タイ出身)の支持者と反タクシン派(軍部)による対立は、8年以上におよびます。
軍政トップにはプラユット陸軍司令官がつく予定です。
プラユット氏は、陸軍第2歩兵師団で王妃の警護を担当する「王妃の虎」に属します。
クーデター後のタイの大きな変化は、デモ隊による騒乱状態が解消されたことです。
バンコク市内は平穏が保たれています。
治安の回復は多くの国民が望んでいたことですが、これは軍政による厳しい締め付けによるものです。
今も戒厳令が出されたままで、5人以上の集会は禁じられています。
クーデター批判なども禁止です。
タイにもっとも必要なもの、それは国民の和解です。
今のタイをひと言で言うと、タクシン氏の支持基盤である北部、東北部の農家や都市部の低所得者層、つまりかつて支配階級に抑え込まれていた声なき人々が、抑えられたままです。
タクシン氏の支持は根強く、選挙を行えばタクシン派が勝つのは確実と言われます。
タクシン派だけに厳しい「司法のクーデター」は許されません。
選挙で選ばれた政権を認めないのは、民主主義の否定であり、国際社会が受け入れられるものではありません。
軍部は、独裁色を弱め、国民の声に耳を傾けることが必要です。
民主化に逆行する動きにはまったをかけるという厳しい目が内外に必要でしょう。
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浅見靖仁「クーデター後のタイ」2014年06月05日 (木)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/189747.html
道傳 愛子「タイクーデター今後の焦点は」2014年05月26日 (月)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/188894.html
道傳 愛子「戒厳令 どうなるタイ」2014年05月21日 (水)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/188410.html
道傳 愛子 「首相失職 タイ政治空白」2014年05月08日 (木)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/187299.html
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<※ 桑原政則>
タイではクーデターは19回も起きています。
国民は慣れきっています。
軍部によるクーデターを歓迎する部分もあります。
タイが民主化するのは、1990年代以降です。
そろえまでは、軍政でした。
タイに、諸外国は、アメリカやEU、日本は、厳しい措置をとってきました。
ところがこの間、中国が関係を強化しています。
高速鉄道計画は復活する見通しです。
これでは民主化を促す国際社会の圧力も効果が薄れてしまいます。
アフリカでも中国は、西側の厳しい合間をぬって、独裁国家と関係を強化してきました。
中東の空中分解。
ウクライナ。
イスラエルとガザ。
米国が外への興味を失い、中国、ロシアなどが好き勝手をやり始めたのが現状のようです。
民主党・オバマは、国内経済に集中し、国際政治はなおざりのようです。
紀元前2世紀ごろのローマは「内乱の1世紀」でした。
ユリウス・カエサルが、共和制を独裁制に変えました。
その後200年間、パクス・ローマーナ(ローマの平和)が訪れました。
「強力なリーダーシップの下でこそ政治は安定する」というカエサルの考えが、強力になっているのでしょうか。
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【軍政の指導者】
ピブーンソンクラーム
タノーム・キッティカチョーン
サリット・タナラット
タノーム・キッティカチョーン
クリエンサック・チョマナン
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