森鴎外。漱石とともに明治を代表する作家。 Mori Ōgai。7月8日没

森鴎外。漱石とともに明治を代表する作家。 Mori Ōgai。7月8日没
森 鴎外

・1862年2月17日。島根県津和野ー1922年7月8日没。61歳。東京

明治を代表する作家は漱石、鴎外です。
森鴎外は、東京大学を卒業後、ドイツに4年留学します。

軍医のトップにもなり、日清戦争、日露戦争にも従軍します。


文学にも大きな足跡をのこします。

小説『舞姫(まいひめ)』

アンデルセンの翻訳『即興詩人』

『山椒大夫(さんしょうだゆう)』。
安寿(あんじゅ」)と厨子王(ずしおう」)が、
山椒大夫(さんしょうだゆう)の元でみじめな境遇におかれる物語。

『高瀬舟』は今も教科書で親しまれている後期の傑作



【『舞姫(まいひめ)』のエピソード】

『舞姫(まいひめ)』は、
ベルリンに留学した主人公と踊り子との恋愛をえがいています。

鴎外自身のドイツ留学体験が元になっています。

26歳の鴎外がドイツから帰国します。

一週間も経たない頃、
横浜港の客船からドイツ娘が降り立ちます。
鴎外のドイツ時代の恋人です。
彼女は、鴎外を日本まで船に乗り追って来ています。
銀座の精養軒に宿泊し、鴎外を心待ちにしています。

しかし、鴎外には、海軍中将の娘との縁談が整いつつあります。
鴎外の友人が精養軒に連日通い、エリーゼに帰国を説得します。

エリーゼは1カ月後にドイツに帰国します。

鴎外はエリーゼを忘れることなく、
文通だけは絶えずしており、手紙は死の直前まで持っています。



「読み継がれる鴎外」 【+10】森鴎外記念館
平野啓一郎 他


【名言】

日の光をかりて照る大いなる月たらんよりは、 自ら光を放つ小さき ともしび たれ」


森 鴎外 青空文庫  



【補足】

・墓石には肩書きなどを入れず,「森林太郎墓」の文字のほか1字もほるな、と遺言します。

・長女は、「 茉莉(まり、随筆家)、次女は、「 杏奴(あんぬ、随筆家)」です。

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