川越の七福神



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七福神は、神も仏もミックスしたいかにも日本的な信仰対象です。
最寄りのお寺から反時計回りに回ります。
  1. 毘沙門天(妙善寺)
    鎧をまとっています。勝負の神。ヒンドゥー教から。
    上杉謙信は毘沙門天を信仰しました。

  2. 寿老人(天然寺)
    老子が神になった姿で、帽子をかぶっています。
    寿(長寿)の神。道教から。

  3. 大黒天(喜多院)
    米俵の上に立っています。頭巾をかぶり、肩に袋をさげています。
    富貴の神。農業の神でもあります。
    ヒンドゥー教から。シバ神の夜の姿が原型です。
    大国主神(オオクニヌシノカミ)の「大国」は「だいこく」とも読めるので、
    いつしかオオクニヌシ(大国主)をもあらわすようになりました。
    オオクニヌシは、出雲大社の神です。
    「えびす、だいこく」で日本の2大産業(漁業と農業)の神様となります。

  4. 恵比須天(成田山)
    鯛をかかえています。
    商売繁昌の神。「えび」との語呂合わせで漁業の神でもあります。
    日本の神道から。

  5. 福禄寿神(蓮馨寺)
    頭が長~く、長~いヒゲをはやしています。
    福(幸福)、禄(財産)、寿(寿命)の神。道教から。

  6. 布袋尊(見立寺)
    大きな袋を背負っています。無病息災の神。中国仏教から。

  7. 弁財天(妙昌寺)
    ただ一人の女神でビワを弾いています。芸能の神。仏教から。
七福神めぐりは、他の巡礼(四国八十八カ所、三十三観音、三十六不動)と比べれば、数が少なく手頃なので、全国にたくさんの七福神札所があります。





  • 天海僧正が家康公へ「数字の7は家康公にとって縁起がいい」、と進言してから七福神信仰は盛んになったようです。





  • 小江戸川越七福神
    川越まちなか避難・観光地図 武蔵観研作成

    日本のすべての宗教の土台には、戒律嫌いの日本教が

    日本文化の基層には「日本教」という宗教があります。

    日本教は、戒律をきらいます。

    仏教、儒教、キリスト教など外来の宗教は、結局は日本教に吸収されてしまい、本来のものとかけ離れてしまいます。

    仏教の柱は戒律にあります。
    鑑真(688- 763)が、3回の失敗を押して、日本に来たのも戒律を伝えるためです。

    しかし、天台宗をはじめた延暦寺の最澄は、戒律をなくしてしまいした。

    仏教の総本山比叡山延暦寺出身の親鸞、日蓮もそれに続きました。


    中国の儒教の戒律を、日本人は知ろうとしません。

    イスラム教を日本人が受け入れないのは、戒律だらけだからです。


    最澄が生まれた滋賀県大津市坂本の町

    比叡山のふもとにあるので「坂本」とよばれます。
    「石積みの町」とよばれます。
    坂本龍馬の先祖の出身地とも。
    ここには日吉大社があります。

    坂本【地図】