【武蔵観研通信】229号:2017年11月30日

【武蔵観研通信】229号:2017年11月30日


★ 川越、埼玉
  ❖ 埼玉県庁   ❖  川越市役所     
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★ アセアン:シンガポール。マレーシア。タイ
  〇世界最強のパスポートはシンガポール
  〇 高度な英語力をもつ層は、シンガポールほぼ半数。日本は1.5%。


★ 観光


★ 人物、名言
ジャレド・ダイアモンド 『銃・病原菌・鉄』
「なぜ欧州人がニューギニア人を征服し、逆はなかったか。…。それは、単なる地理的要因」『銃・病原菌・鉄』


ザビエル Xavier。日本にキリスト教をつたえた宣教師。1552/12/3没 
「この国の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は異教徒の間では見つけられない。」




カストロ Castro。キューバ革命の指導者。2016/11/25命日 
「人間、死ぬときはどこにいても死ぬ」


「不惜元氣,服藥無益。身体を大切しない人は、薬を飲んでも無意味である。」


「これからはお前の道を行きなさい」


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★ ことば  英和辞典(音声も)
 ・相撲協会の「ガバナンス」:governance  統治
  ・ ディスラプション(disrupution) 創造的破壊  ≒守破離
  ・AI(artificial intelligence)人工知能
  ・ショールーミング (showrooming):小売店で見た商品を、その場で買わず、ネットで買うこと。

★ 余滴
   〇 ショールーミング(showrooming):小売店で見た商品をその場では買わず、ネットで価格で購入すること。

★  日本の情勢
 〇 公明党
比例得票数700万を切る。退潮? *矛盾:安保法制に反対しながら、自民党とは連携。
  〇 日本のものづくり危機、地に落ちた信頼:日産、スバル、神戸製鋼、東レ、三菱マテリアル


★  国際情勢:最悪の国際環境  世界地図En) 
  〇 イギリス:メイ首相、逆風で来年崩壊か。*国民はEUに残りたい。
  〇 スペイン:カタルーニャ独立問題。   
  〇 南米 ベネズエラ:社会主義経済破綻寸前 。
  〇 中東:サウジとイランが対立。サウジの王族は1.5万。世界の混迷深し。石油、資源の価格上昇→物価上昇。
  〇 アフリカ: ジンバブエ:大統領辞任。37年間の強権政治。いずれスーダン、ルワンダ、南アフリカも。
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ジャレド・ダイアモンド。独裁中国 米に追いつけず

人類史から見通す近未来(時論) ジャレド・ダイアモンド氏
作家・地理学者
2017/11/28付 nkを編集

【3,500字】

 アジア、とりわけ中国が存在感を増す中で、世界の経済や政治、社会はどう変わっていくのか。日本に求められる役割はどう変化するか。文明や民族の攻防、勢力の逆転現象などを数百万年の時間軸で俯瞰(ふかん)した『銃・病原菌・鉄』(書評)「昨日までの世界」の著者で地理学者のジャレド・ダイアモンド氏に、人類史から見た西洋と東洋の「近未来」について聞いた。

■独裁中国 米に追いつけず

 ――数百万年という時間の流れの中から人類史を見つめた著作が多いです。その前提で言えば「現在」とはどんな時代でしょう

 「語りだしたら、7時間は要するテーマだ。1つだけ言うなら、技術の進歩が急速で、それが国家の発展をも速めている特徴がある。一方で、政治や経済、環境面で問題が急速に増えたり、広がったりしていて、人間社会にとっては致命的な結果をもたらす懸念も膨らんでいる。このペースで問題が拡大していったとしたら、今後30年以内に我々の未来が生きる価値があるものかどうかの決着がつくだろう」

 「重要なのは、過去の社会から学ぶことが多いということだ。人類は600万年の歴史を持ち、金属、文字などの現代的特徴を持ち得たのはわずか1万1千年前のことだ。経験や英知は『昨日までの世界』の方が豊富な蓄積がある。高度な技術を使わなくても問題が解決できた時代の方が圧倒的に長かったわけだ」

 ――アジア、とりわけ中国の存在感が急激に強まっています。人類史的にはどんなことが言えますか。

 「最近の中国は強力で、中央集権的で、意思決定能力が高く見える。これに対し、米国は意思決定に際して裁判や議会というプロセスも入るため、迅速さに欠ける場面が増えてきた。だから我々米国人は偏執狂的というか、中国を過剰に恐れる傾向を強めている」

 「中国の経済が急激に拡大しているのは事実だ。だが理由の多くは少し前までの中国が貧しい国であり、豊かな国より速いスピードで経済力を拡大できる点だ。インドも似ている。もしかしたらインドは中国よりも貧しいところから発展が始まった」

 ――15、16世紀ごろは経済的な豊かさという点で中国と欧州が同水準にあったとの指摘もあります。欧米と中国は再び肩を並べる、ということでしょうか。

 「豊かさの尺度によるが中国と欧州は1400年代の方が経済的に同等に近かったのは事実だ。その後、欧州は中国の先を行った。その理由を私は自著『銃・病原菌・鉄』のエピローグで考察している。歴史家の間ではまだ未解明の問題で、今も異なる解釈がある。だが、私は地理学者だ。地図で中国を見ていたらわかる。中国の沿岸部は滑らかな線になっているが、欧州の地形は半島が多い。だから、イタリア、スペイン、ギリシャの各半島は、異なる言語を持つ、異なる国家になった。異なる『実験』が進んだのだ」

 「また欧州には大きな河川が多い。それらはアルプス山脈から流れ、ライン川やローヌ川、ポー川、ドナウ川が異なる社会を持つ国家を生んだ。一方、中国には主要な河川が(長江と黄河の)2つしかなく、2千年以上前に運河でつながった。結果として、欧州は政治的に断片化していき、中国は紀元前221年に政治的に統合された

 「統一は強みだ、と考える人が多いだろう。しかし弱みにもなった。強みは1人の指導者の下で大きな事業が実現し、経済が飛躍することだが、一方で指導者に問題があった場合には、国全体が危機にさらされやすかった」

 「中国について言えば、15世紀には技術的にも欧州と同水準にあり、1430年代には世界最大の艦隊と大きな船舶を持っていた。中国の船舶は東南アジアや中東を超え、アフリカに到達した。アフリカの後は欧州を征服しようとするかに見えたが、結局、そうはならなかった

 「理由は中国で『統一の弱み』が表れたからだった。最高位に就いた皇帝が、艦隊は金の無駄遣いだとの決定をした。(【※】鄭和の南海遠征の中止)。実際、艦隊は莫大な出費を伴う。欧州でも金の無駄だと言い切った国王がいたが、有用な出費だと考えた国王もいた。コロンブスは後者だったスペイン国王の支援を得て大西洋を渡った。彼の3隻の船は中国の船舶に比べると半分くらいの小さなものだったが、新世界を発見したのは欧州だった

 ――中国は「一帯一路」政策を進めて、欧州に延びる一大経済圏を創る構えです。中国と米欧、あるいは東洋と西洋の力関係の今後をどう見ますか。

 「中国はさらに強大になるだろう。だが、米国のような軍事的、経済的、政治的権力を獲得する見込みがあるかというと、そうは思わない。基本的な問題が立ちはだかるからだ。彼らは歴史上、一度も民主主義を経験していない。それは中国にとって致命的だ。一党独裁による政治は意思決定のスピードが速い。だが、多数の意見を戦わせる機会が少なく、民主主義国家のように新しいことを試すことが難しい。総合力で米国に追いつく可能性は、私にはあるとは思えない


■日本、危機克服に多様性

 ――日本の今後の役割とは何でしょう。

 「とても興味がある問題だ。私が今、執筆中の本は過去に起こった、あるいは今起きている、国家の政治危機に関するものだ。日本は過去に危機を迎えた。例えば1853年のペリー来航以降、日本は中国のように西洋に圧倒される危険性があったが、迅速かつ選択的な変革をして、経済的、政治的、軍事的に国家を強固にした顕著な例になった。1800年代の危機を乗り越えたのだ」

 「だが現在の日本は問題を抱える。第1に政府債務の問題だ。日本の国内総生産(GDP)と比べた国債発行規模の大きさは際立っている。【【※】日本の国家財政は健全。森永卓郎】2つ目は出生率の低下だ。日本は世界で最も高齢化が進み、若年労働人口に対する高齢者人口の比率が最も高い。一方で、日本の女性の役割は非常に限定的だ。今回日本に来て企業の会合に出たが、出会った人の95%は男性だった。これは米国では考えられない。女性の活用が進んでいない懸念がある。移民を受け入れない姿勢を打ち出している以上、それ以外のところでダイバーシティー(多様性)のモデルとなるケースを示す必要が日本にはある。私は日本の危機克服に、非常に興味がある」

 「もう1つ感じるのは国際的資源の持続可能な使用に関する問題で、指導力を発揮していない点だ。日本は資源輸入に依存しており、漁業や林業などの分野の外国資源の持続可能な管理体制づくりに強い関心を示すことを期待されている。ところが現実的には期待に応えられていない。例えば寿司だ。日本人はマグロが大好きだが、最も上質なマグロは地中海産のクロマグロだ。日本は地中海産クロマグロの保存に高い関心を払うべき国だと期待されるはずだが、実際は保存に対する大きな『障害』になっている懸念がある」

 「最後に、中国、韓国との関係だ。3カ国は今も良好な関係にあるとは言えない。解決策が真剣に議論されているわけでもない。こうした問題はどこか他の国が解決してくれるものではない。日本が自らの手で解決する機会を常に見つけていかなければならない」

 ――インターネットなどテクノロジーの発達をどうみていますか。

 「私に答える資格があるかどうかは疑問だが、強いて言えば、技術には大きな利益をもたらすものもあるということだ。例えば、太陽光発電だ。より効率的にエネルギーを生産できるのなら、原子力や化石燃料に頼らなくてよくなる」

 「技術も問題解決の一助にすぎないと思う。問題は我々の振る舞いだ。私たちがエネルギー消費削減の努力をすれば、直ちに多くの問題を解決することができる。日本というより、エネルギーの無駄遣いが多い米国の同胞に向かってよく言っていることなのだが」


■〈聞き手から〉「一帯一路」歴史的大転換に

 ジャレド・ダイアモンド氏が指摘する15世紀の中国の遠征中止とは、海禁政策や朝貢貿易にカジを切った明の洪武帝以降の時代を指しているようだ。明代には鄭和という宦官(かんがん)出身の武将が艦隊を率い、東南アジアやアフリカまで遠征した時期もあった。ところが1434年に鄭和が死去すると、その後は遠征が止まってしまう。

 歴史家の間では、当時の王朝の決断が欧州との明暗を分ける節目になったとの指摘が多い。大航海時代を経た欧州は新世界から大量の銀などを獲得し、商業や金融業を発展させていく。一方の中国は自国の貿易船ネットワークを実質的に放棄し、朝貢貿易の相手国の船にヒト、モノ、カネの移動を依存していった。物流の大動脈をあっさりと明け渡してしまったのだ。

 理由は「当時の中国が欧州と比べても豊かで、わざわざ外に出かけていく必要がなかったからだ」と物流の歴史に詳しい京都産業大の玉木俊明教授は話す。一方、欧州は地理的、気候的な問題などから、中国よりも食料や資源が少なく、「必然的に大西洋を渡って、新世界の発見に向かわざるを得ない状況にあった」という。

 現代中国の新経済圏構想「一帯一路」(One Belt, One Road, OBOR、Yídài yílù)はそうした意味で歴史的大転換と言える一大イベントだろう。今後の経済成長の根幹が物流ネットワークにあると考え、ユーラシア大陸全体のヒト、モノ、カネの中心に座ろうとの国家プロジェクトだ。日本の経済界にとっても見逃せない節目が迫っている可能性がある。

(本社コメンテーター 中山淳史)

■「欧州人の優位性」に反論
 Jared Diamond 「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」など日本語に訳された著作は数多い。生物学や生理学の学位を取る一方で、進化論や地理学の研究も進め、ニューギニアなどでフィールドワークを始めた。ピュリツァー賞受賞の『銃・病原菌・鉄』はその成果。ニューギニア人との対話で得た「なぜ欧州人がニューギニア人を征服し、逆はなかったか」という疑問から書かれた代表作は「単なる地理的要因」という仮説を提示した。欧州人の優位性という人種差別的な偏見に反論を投げ掛け、世界的に反響を呼んだ。現在、米カリフォルニア大ロサンゼルス校教授。ボストン出身。80歳。今回は日立製作所のイベントに合わせて来日した。


ザビエル Xavier。日本にキリスト教をつたえた宣教師。12/3没

ザビエル Xavier。日本にキリスト教をつたえた宣教師。Francis Xavier。12/3没    

ザビエル 

・1506年4月7日。 スペイン~ 1552年12月3日

ザビエルは、500年ほど前に、日本にキリスト教をつたえたスペイン(バスク人)の宣教師です。

東洋布教の責任者として、インド各地をはじめ,
スリランカ・マラッカなどに教えを広めました。

ザビエルがマレーシアで布教していたときに、
キリスト教についてたずねる日本人に出会いました。名前は、アンジロー。
この青年に興味を持ったザビエルは、日本での布教を決意します。
そして1549年、アンジローのふるさと、
鹿児島に上陸
し、日本にはじめてキリスト教をつたえました。

平戸(ひらど)、山口、大分などで2年間伝道活動を進めました。

【※】イエズス会の関連施設として上智大学があります。


ローマ教皇フランシスコ

第266代ローマ教皇は、1936年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、イタリア系移民の子として生まれました。

ザビエルなどが創始したイエズス会に入会しました。
イエズスはイエスのことです。
イエズス会には2万人の会員がいます。これはカトリック教会の男子修道会としては最大規模です。「教皇の精鋭部隊」とよばれています。


名言

「日本の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、
日本人より優れている人々は異教徒の間では見つけられない。」


ザビエル像。マレーシアのマラッカ 桑原政則

ザビエル・何故日本へ宣教に来るようになったのか? 【12】



ザビエルの次の宣教師は日本人を奴隷として売り払っています。

ザビエルから見た戦国ニッポン  【+17】CGS ねずさん

孫武、兵法書『孫子(そんし)』をあらわす。紀元前500年ごろ。風林火山。呉越同舟

『孫子(そんし)』は、紀元前500年ごろの軍事思想家・孫武の兵法書です。
中国で最も優れていると言われる兵法書です。

風林火山

相手の裏をかくことが重要と教えます。

故に其の疾きことはの如く、
其の徐かなるはの如く、
侵掠することはの如く、
動かざることはの如く、

(だから、風のように迅速に進み、
林のように息をひそめて待機し、
火の燃えるように侵略し、
山のようにどっしりと落ち着き、)

呉越同舟

夫れ呉人と越人との相悪むや、其の舟を同じくして済りて風に偶うに当たりては、其の相い救うや左右の手の如し。

(そもそも呉の国の人と越の国の人とは互いに憎みあう仲であるが、それでも一緒に同じ舟に乗って川を渡り、途中で大風にあったばあいには、彼らは左手と右手の関係のように密接に助けあうものである。)
【cf.】岩波書店

孫子の書は作り話を寄せ集めた偽書の説も?

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"The art of War"  is a military book of Chinese military strategist Sun Tzu.
It is said to be the best warrant in China.

Furinkazan
As fast as the wind, as quiet as the forest, as daring as fire, and immovable as the mountain.

Goetsudoshu

Bitter enemies in the same boat.

「薩長史観」批判本の隆盛、明治維新の見直し。2018年は明治維新150年

歴史の「常識」覆す最新研究。武闘派の西郷隆盛
2017/11/27付 nk 山田剛

 意外に豊かだった縄文時代、日本最古ではなかった和同開珎――。最新の研究によって、かつて習った日本史の「常識」や「定説」が大きく揺らいでいる。

 最近では、維新を主導し戊辰戦争の勝者となった薩摩・長州藩などがつくったいわゆる「薩長史観」への疑義や批判を込めた歴史書が多く刊行されている。

 来年は明治維新から150年の節目。NHKの大河ドラマにも維新の英雄・西郷隆盛が登場するが、武田鏡村「薩長史観の正体」には「吉田松陰はテロ扇動家」「西郷隆盛は強盗団を雇って幕府を挑発」「錦の御旗にはまったく根拠がない」といった項目が並び、一般に知られた幕末史に真っ向から異を唱える。

 武田は、徳川慶喜の処分を決めた小御所会議に際して「短刀一本あれば済むこと」と反対派の山内容堂を威嚇した西郷の発言から「西郷は暴力革命を推進した武闘派」と断じる。

 半藤一利・保阪正康の対談集「賊軍の昭和史」は、薩長の「旧官軍」閥に牛耳られた昭和の軍部が始めた太平洋戦争を、鈴木貫太郎や米内光政、井上成美ら「賊軍」藩の出身者が終結させ日本を破滅の淵から救った、という視点で語る。

 薩摩閥の海軍で冷遇された鈴木のエピソードや、父が南部藩(盛岡)出身だった東條英機による「長州閥つぶし」の真偽についても議論を交わす。

幕府支持した庶民

 森田健司「明治維新という幻想」では、幕末期に刊行されたさまざまな風刺錦絵から江戸庶民のメッセージを読み解くという作業が興味深い。

 維新直前の江戸で30万部以上が売れたというこれら錦絵は、近年の研究で第一級の史料として再評価されている。セリフや衣服の文様などのヒントから、徳川慶喜、天璋院篤姫や松平容保といった登場人物が類推する「判じ絵」は、朝廷の威を借りる「官軍」を風刺する一方、徳川慶喜ら幕府側に強いシンパシーを示すものが多い。森田も江戸庶民の教養と政治情勢の分析力に舌を巻く。

 服部英雄「蒙古襲来」は、「カミカゼ」神話を生み出し日本人の精神性にも影響を与えた国難に、史料を丹念に読み解くというアプローチで立ち向かった力作。「神話」に彩られた「八幡愚童訓(ぐどうくん)」を「実録にあらず」と切って捨て、同時代のリアルタイム史料である貴族の日記「勘仲記」などの分析に重きを置いた。

 第1次侵攻となった1274年の文永の役では、「900隻・4万人に及ぶ大船団が来襲したが、翌朝には姿を消していた」というのがこれまでの定説だったが、実際の艦隊は服部の推定で112隻。博多湾で起きた戦闘の詳細が京都に伝わるまでの速度から逆算し、蒙古軍は7日間ほど戦ってから撤退した、と結論。肥後国(現熊本県)の御家人・竹崎季長の活躍を描いた有名な絵巻「蒙古襲来絵詞」の画面にも綿密な考察を加えており、歴史ファン必読の書だ。

島原の乱に僧侶も

 石牟礼道子「完本 春の城」は約900ページの大長編。江戸時代前期、九州の天草・島原の農民ら3万7千人が蜂起、原城跡に籠城し12万の幕府軍と対峙した「島原の乱」を描く。

 あくまでも「小説」だが、10年以上にわたる実地取材を下敷きに、天草・島原の風景や農民・キリシタンらの生活を細やかに描写している。水俣病の実態を被害者である漁民らの視点でつづった名著「苦海浄土」と同様の手法が冴(さ)える。

 英雄・天草四郎をシンボルに「弾圧されたキリシタンの逆襲」という視点で描かれることが多い島原の乱だが、大凶作にもかかわらず過酷な年貢取り立てに走った領主・代官の圧政への恨みが積もり、滅亡したキリシタン大名の遺臣で、鉄砲の扱いに慣れた浪人らが多数加わったことで一揆がこれほどの大乱に発展したことがよく理解できる。

 「宗旨替えしたわけではないが、坊主といえども元は百姓」となぎなたを振るって奮闘した僧侶のエピソードや、反乱の過程で一部キリシタンが「異教徒せん滅」を叫んで寺社に放火したことなども冷静に描いている。一揆の多面的な様相が伝わってくる。

 歴史に「もしも」はないが、「徳川慶喜が錦の御旗にひるまず徹底抗戦していたら」「島原の乱にポルトガル船団が加勢していたら」と想像は尽きない。これこそが歴史探訪の楽しみだろう。

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なぜいま、反「薩長史観」本がブームなのか 150年目に「明治維新」の見直しが始まった 武田 鏡村
 「薩長=官軍=開明派」「旧幕府=賊軍=守旧派」という“刷り込み”

薩長の真実
●吉田松陰は松下村塾でテロリストを養成して、近隣諸国への侵略主義を唱えていた。
●高杉晋作は放火犯で、テロの実行を煽(あお)っていた。
●木戸孝允は、御所の襲撃と天皇の拉致計画を立てていた。
●初代内閣総理大臣の伊藤博文は殺人者で、放火犯であった。
●西郷隆盛は僧侶を殺めた殺人者で、武装テロ集団を指揮していた。
●西郷隆盛は平和的な政権移譲を否定して、武力討幕の謀略を実行した。
●三条実美(さねとみ)は天皇の勅許を偽造して、攘夷と討幕運動を煽っていた。
●薩摩と長州は何食わぬ顔で攘夷を放棄して、代わりに尊皇主義を旗印とした。
●岩倉具視は女官を使って孝明天皇に砒素(ひそ)を飲ませて毒殺させたとうわさされていた。
●大政奉還でなされた「慶応維新」は評価すべきものだったが、薩長による武力討幕の前に粉砕された。
●「討幕の密勅」といわれる天皇の宣旨(せんじ)は完全に偽造されたものである。
●坂本龍馬の暗殺は、薩摩の大久保利通らが指令を出していた可能性がある。
●西郷隆盛は「薩摩御用盗(ごようとう)」を指揮して江戸市中を騒擾させ、軍用金を強奪させた。
●鳥羽・伏見の戦いで掲げられた「錦の御旗」は偽造されたものであった。
●戊辰戦争は薩長によって強引に引き起こされたものであった。
●大村益次郎は上野にいた彰義隊を不意に砲撃し、「官軍」は戦死者の肉を食ったとうわさされた。
●「官軍」は国際法を無視して捕虜や負傷者を惨殺した。
●「官軍」は会津などで強奪と強姦の限りを繰り返していた。
●帝国陸軍に君臨した山県有朋は、越後長岡戦争では裸同然で敗走していた。
●明治維新がなければ日本は外国の植民地になっていたというのは完全なうそである。
 【コメント】


ヒューレット・パッカード(HPE)がシンガポールのベンチャー企業支援 5年で150億円

ヒューレット・パッカード(HPE)がシンガポールのベンチャー企業支援 5年で150億円 
シンガポールのVB支援 HPE、5年で150億円
2017/5/10  nkを抜粋編集

 【シンガポール=菊池友美】ソフトウエアなど企業向けIT(情報技術)事業を手掛ける米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)はシンガポールの経済開発庁(EDB)と共同で、地元スタートアップのベンチャー企業向け支援プログラムを始める。同国で増える新興企業と提携して技術開発を進め、世界で商業化することを目指す。

 8日にシンガポールで開いたアジア太平洋地域・日本の事業統括本部の新社屋開所式で、スタートアップ支援事業「イノベートネクスト」の立ち上げを発表した。新社屋の投資額と合わせて、向こう5年間で1億4000万ドル(約158億円)を投じる。

 イノベートネクストでは地場の大学やIT企業と共同で有望なスタートアップ12社を選定し、支援する。HPEの持つエンジニアリングなどのノウハウを共有し、ITを使った金融業や製造業向けの新しいサービスの共同開発を進める。

 HPEはシンガポールを東南アジア域内の「イノベーションの中心地」と位置づけており、研究開発や新興企業との協業に最適な場所だとみている。シンガポールを拠点に、世界に通用するサービスや商品の開発を進める考えだ。

 東南アジアの他の国やインド、中東などに距離が近いシンガポールでは、海外市場を見据えた事業展開を目指すスタートアップが多く、協業機会を探る多国籍企業が増えている。昨年11月には中国の華為技術(ファーウェイ)がシンガポールで起業家育成プログラムを立ち上げた。同社にとって世界初の試みという。

ラッフルズ・メディカル・グループ。シンガポールの民間医療サービス

ラッフルズ・メディカル・グループ。シンガポールの民間医療サービス
2017/11/20 nkを抜粋編集

 シンガポールの民間医療サービス大手で、中国、日本、ベトナム、カンボジアを加えたアジア5カ国13都市で病院・診療所を展開する。家族向けの診療や法人向け健康診断、伝統中国医学、空港での診療提供などサービスも幅広い。

 ホテルのような設備を備え海外から患者を誘致する「医療ツーリズム」に強みを持つ。シンガポールにある中核病院の患者の3分の1以上は外国人で、世界100カ国以上から訪れる。インドネシアやブルネイ、バングラデシュなど近隣国には駐在員事務所を設け、富裕層を勧誘する。

 ただ、近年は医療ツーリズムを強化するタイやマレーシアなどとの競争が激しくなり、成長が鈍化。2017年7~9月期の売上高は前年同期比0.3%増、純利益は1%増にとどまった。診療所の増加に伴う新規雇用などで人件費も増え、収益を圧迫する。

 活路を見いだすのが中国事業だ。既に開業済みの北京や南京、大連などに加え、18年後半に700床の大型病院を重慶に、19年後半には400床の病院を上海に開く。充実した設備や患者支援サービスの利点を訴え、生活水準の向上に伴って質の高い医療を求める中国人患者のニーズに応える。ルー・チュンヨン会長は「シンガポール市場に依存した企業から、アジア域内で多様な収益をあげる企業に変わりつつある」と強調する。

 国内でも銀行店舗、レストランと医療施設が同居する複合商業施設を手がけるなど、新たな成長戦略を探る。入院設備などを充実した中核病院の拡張工事も年内に終え、年間200万人超のグループの患者数をさらに増やす。(シンガポール=中野貴司)

カストロ。キューバ革命の指導者。親日家。Fidel Castro。11月25日没

カストロ。キューバ革命の指導者。親日家。Fidel Castro。11月25日没  
フィデル・カストロ

・1926年8月13日 ~2016年11月25日没。90歳没

フィデル・カストロは、キューバの弁護士、革命家・政治家です。
1956年,同志ゲバラ(  Guevara)らとキューバに上陸し、独裁政権をたおして
首相となりました。
キューバを社会主義に変えました。

600回も暗殺されかかりました。
USは近隣の敵にきびしいです。


【※】親日家

1989年の昭和天皇崩御の際には喪に服した。
2015年、自宅に日本庭園を造営




カストロ前議長が死去 半世紀最高指導者として君臨(2016/11/26)  【+1】


【名言】

「人間、死ぬときはどこにいても死ぬ」






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Castro is a Cuban revolutionary and politician.
In 1956, he landed in Cuba with Guevara and others, and  defeated the dictatorship.

His socialist regime confronts US.

The Castro assassination plan exceeded 600 times.



林則徐 Lín Zéxú 。イギリスのアヘンを焼き払う。1850/11/22命日。

林則徐 Lín Zéxú 。イギリスのアヘンを焼き払う。1850/11/22命日。

林則徐(りんそくじょ。1785-1850/11/22)は、清末の政治家です。

林則徐は、イギリス商人がインドから清に密輸しているアヘンを焼き捨てました。
怒ったイギリスは、軍艦16隻、護送船27隻など1万9000人を広東に派遣しました。
広東沿岸を焼き払いました。
清は降伏し、開港します。

【※】アヘン戦争

1840年、イギリスは清朝政府のアヘン投棄に抗議して開戦し、勝利しました。
1842年南京条約を締結、香港を植民地化しました。
このあと、ヨーロッパ勢力がアジア植民地化を本格化します。

ペリーが日本に来航するのは1853年です。

名言
「不惜元氣,服藥無益。身体を大切しない人は、薬を飲んでも無意味である。」

中学 社会 歴史(江戸時代末期/三角貿易とアヘン戦争/中2  【10+】

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Lín Zéxú ( 1785-1850 / 11/22) is Qing Dynasty's politician.
He burned opium that the British merchant smuggled from India to China.
An angry British burned down the Guangdong coast.
Qing Government surrendered and opened the port.

【※】 Opium war 
1840, the British protested against the Qing Dynasty 's dumping of opium.
The British started a war and won. 

1842 Nanjing treaty was concluded and British colonized Hong Kong.
After this, the European forces started to colonize Asian countries.

Perry arrived in Japan in 1853.

ケネディ John F. Kennedy。第35代米大統領。1963/11/22

ケネディ John F. Kennedy。第35代米大統領。1963/11/22暗殺

ケネディ 
・1917年5月29日~
1963年11月22日。46歳暗殺


ケネディは、アメリカ合衆国第35代大統領(在1961-1963)です。
43歳で民主党から大統領に当選しました。
社会福祉、黒人差別の廃止に取り組みました。

キューバ危機の処理で米ソ協調政策を進めました。

テキサス州のダラスで暗殺されました。

ケネディ大統領は、上杉鷹山(ようざん)を尊敬していました。

名言
「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、
あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」

”Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.


ケネディ大統領就任演説 【+14】


(娘)ケネディ大使、「父が鷹山公を称賛」スピーチ 【2+】

ケネディ大統領が尊敬した上杉鷹山







【武蔵観研通信】228号:2017年11月18日

【武蔵観研通信】228号:2017年11月18日


★ 川越、埼玉


  ❖ 埼玉県庁   ❖  川越市役所     
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★ アセアン:シンガポール。マレーシア。タイ


★ 観光


★ 人物、名言
 〇 勝海舟「内でけんかをしているからわからないのだ。
一つ、外から見て御覧ネ。すぐにわかってしまふよ」
【※】安倍政権は、外国からは、安定した頼れる政権。


  〇 ハンニバル「いかなる超大国といえども、長期にわたって安泰であり続けることは出来ない。国外に敵を持たなくなっても、国内に敵を持つようになる」


  〇 渋沢栄一「全て形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である。


  〇 アタチュルク「トルコの子供が先祖をよく知れば、より大きな仕事を為すために力を自分たちの中に見出すであろう」
【※】トルコでは、アジアの中央部から 東に移動したのがトルコ人、西に移動したのが日本人、と思われています。


  〇 本居宣長 「敷島の  大和心を 人 問はば、朝日に匂ふ山桜花」
   大和心(日本人の心)とは何かと人がたずねたなら、朝日に照り映える山桜の花だ、と答えよう。


  〇 原敬 「もし日本に欠点ありとすれば寧ろ謙譲に過ぎ、遠慮に失することだ」


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★ 余滴


  〇「安倍首相は人口減少に対処するために移民の受け入れという政策を決断すべきだ」イアン・ブレマー(米ユーラシア・グループ)

★  国際情勢:
  〇 関東の空に立ちはだかる横田ラプコン(横田空域) 関東の空、沖縄の基地は日本のもでない。


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スペインの独裁者フランコ。11/20死去。ピカソのゲルニカ

スペインの独裁者フランコ。11/20死去。ピカソのゲルニカ

フランコ(フランシスコ=。  1892〜1975/11/20)は、スペインの軍人・政治家です。
1936年、スペインに王政を廃止した人民戦線政府(労働者側、ソ連の援助)が成立します。
ヘミングウェイ、オーウェルも参加します。

フランコ将軍が王党派、地主層の支持で反乱を起こします。
    ドイツのヒットラー、イタリアのムッソリーニはフランコを支援しました。
    イギリス、フランスは、不干渉で何もしませんでした。


【※】ピカソのゲルニカ:ドイツ軍のゲルニカ爆撃を描いたもの

1939年、フランコ軍が勝利します。
このあと、日独伊 三国軍事同盟が結ばれていきます。

フランコは1975年まで独裁を続けます。

スペイン内戦  【世界史フラッシュ】 【3+】

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Spanish dictator Franco. 11/20 died. 

 Franco (Francisco =. 1892 - 1975/11/20) is a Spanish soldier, politician.
In 1936, the People's Army Government (workers side, Soviet aids) that abolished the royal government in Spain was  established.
Hemingway, Orwell also participated.
General Franco fought with support of the royalists, landowners.

German Hitler, Mussolini of Italy supported Franco.
UK and France did not do anything.

【※】 Picasso's Guernica: A German armys bomberded Guernica.

In 1939, the Franco army won.

After this, the Axis Alliance of  Germany , Italy and Japan was concluded.

Franco continued dictatorship until 1975.


病院が多いのは、薩・長・土・肥 など九州・四国

全国にある病院(20人以上)は7,493軒で、人口10万人あたり5.88軒。全国で最も病院が多いのは高知県で16.09軒。上位8県を九州・四国の各県が占めており、両地域の病院の多さが際だっている。なかでも明治維新の立役者となった薩・長・土・肥 各県が上位に入っているのが興味深い。(高知1位、鹿児島2位、佐賀5位、山口13位)。

【※】病院数は偏在

順位都道府県病院数偏差値
 総 数 人口10万人
あたり
並替  降順  昇順降順  昇順降順  昇順
1高知県121軒16.09軒82.86
2鹿児島県223軒13.20軒72.41
3徳島県99軒12.76軒70.83
4大分県134軒11.31軒65.60
5佐賀県94軒11.15軒65.03
6宮崎県125軒11.10軒64.85
7熊本県176軒9.74軒59.94
8長崎県131軒9.30軒58.36
9北海道504軒9.23軒58.10
10愛媛県128軒9.05軒57.43
11富山県91軒8.41軒55.13
12香川県83軒8.39軒55.07
13山口県120軒8.39軒55.05
14和歌山県79軒8.00軒53.64
15福岡県406軒7.98軒53.60
16岡山県154軒7.96軒53.49
17福井県62軒7.76軒52.79
18広島県217軒7.62軒52.28
19石川県87軒7.48軒51.78
20鳥取県40軒6.87軒49.59
21島根県46軒6.51軒48.26
22青森県86軒6.37軒47.77
23京都府161軒6.13軒46.91
24山梨県52軒6.10軒46.81
25群馬県119軒5.97軒46.34
26岩手県77軒5.91軒46.10
27沖縄県81軒5.75軒45.53
28兵庫県317軒5.69軒45.31
29大阪府496軒5.60軒44.99
30茨城県162軒5.51軒44.65
31秋田県58軒5.46軒44.47
32福島県107軒5.45軒44.46
33長野県116軒5.44軒44.41
34奈良県71軒5.11軒43.21
35宮城県115軒4.95軒42.63
36三重県89軒4.84軒42.23
37山形県55軒4.77軒42.01
38新潟県111軒4.73軒41.84
39栃木県91軒4.57軒41.26
40東京都590軒4.46軒40.87
41岐阜県91軒4.42軒40.71
42埼玉県296軒4.10軒39.59
43静岡県152軒4.07軒39.46
44千葉県243軒3.92軒38.93
45愛知県287軒3.86軒38.72
46滋賀県52軒3.68軒38.04
47神奈川県298軒3.29軒36.64
全国7,493軒5.88軒
単位人口:人口10万人あたり (2012)

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