日中関係は、100年単位で考えるとわかりやすいです。
古来より東アジアは、中国が覇者としておさめてきました。
平安貴族政権、鎌倉・江戸の武家政権も強い影響下にありました。
しかし、覇者・中国は、帝国主義の時代に、惰眠をむさぼっていました。
◆
日本は明治時代に西欧の仲間入りをし、東アジアの雄になりました。
中国との関係が逆転しました。
日本は優勢になり、近代思想、和製漢語も中国へ逆輸出されました。
近代科学用語は日本製です。
【例】 概念、共産主義、社会主義、無産階級、唯物論、理念、…
日本から中国へ伝来した和製漢語
◆
|
人民服の毛沢東 *wp |
毛沢東の人民服も、日本の学生服が起源です。
中国人は知らされていませんが、北京や上海の飛行場などは日本の援助でできました。
対中ODA実績概要 外務省
◆
2000年頃から中国が台頭し、
東アジアに有史以来はじめて2強の時代が到来しました。
史上初めての横の関係の到来です。
◆
隣国同士はどこも仲が悪いのが、正常です。
◆
英・仏・独は殺伐の歴史を反省して、対話の世界に生きています。
西欧は、領土の問題を、冷静に解決しています。
ドイツ語のGeschichte(ゲシヒテ)とは、「歴史」の他に「物語」の意味もあります。
歴史は創作するもの、つくられてしまうものでもあります。
共同の歴史教科書の発行なども実現の段階です。
◆
「金持ちけんかせず」といいます。
国民所得が大きく向上すると、国民は個人主義的になるといわれます。
100年単位で、時を勘定に入れる観点も必要です。
◆
歴史は100年、50年たった地点でながめると、人間の愚行の固まりです。
国家はウソのかたまりです。
政治家は愛国者であっても、
市民は「愛郷者」であってほしいものです。
郷里は肉眼で見えます。
国家は大きすぎ、抽象的でよく見えず、あおられやすいです。
激動の時代には、鳥の目で大きく(鳥瞰的に)、世界、歴史をながめる習慣をつける必要があります。
周恩来の平和5原則などの確認も必要です。
いまは、横の関係をつくる試行錯誤、がまんの時代、課題凍結の時代です。
50年、100年かかることを覚悟します。
◆
多面的、重層的、未来志向的に
※ 日中関係は、上図のように中米関係、国際関係に左右されています。
第3国、世界に影響をあたえる発信力も必要です。*多角外交 日ロ関係の強化
・NHK、民間の海外発信力は、無きに等しい状態です。
日本の援助の実績などは、直接にではなく、第三者を介して広報の要があります。
※ 2012年の反日暴動で、台湾の息がかかっている日系企業の被害はゼロです。
台湾を介すると、北京は紳士となります。
※ 海外中華人の人口は、6000万です。
※ 台湾は、大中華圏で初の民主国家です。
※ 独裁国家シンガポールは、中国の研究室の役割を果たしています。
※ 中国は、めざめた人々をかかえる独裁国家です。
内政に火薬をかかえています。共産党内。軍部⇔共産党。国民⇔国家・官僚
※ 日本と中国とのパイプを多く、太く。 *有識者
※ 交渉は、第三国、国際世論を巻き込み、二枚腰、三枚腰で。
※ 首脳関係の信頼関係を太く。
※ 日中は一衣帯水の関係です。
1万年後、10万年後も日・中の地理はいまのままだとの認識を。
※ 中米はケンカのルールをわきまえています。
戦争には向かわない、激しい口ゲンカは昔からです。
2013年のオバマ・習近平会談では160項目以上の合意事項が。
日中もオトナのケンカのルールを。
※ EUは、エラスムス計画で学生の交流をはかリました。
日中も、100年先、1000年先をみすえて、10万単位の学生交流計画などの積み重ねが望まれます。
青少年交流は、未来への架け橋です。
※知日派、日本通をふやすには、留学、草の根交流が大切です。
※ 日中の姉妹都市は300以上あります。
青少年、地方、民間の交流を積み重ねましょう。