「失われた王国」チャンパ

【書きかけ】


インドネシア系に族するチャム族の国チャンパは、 2世紀以来ベトナム中部以南 の海岸沿いを版図とする典型的な△△△型の国家を営んでいた。チャンパは東南アジアにおけるインド文化圏の東方フロンティアであった。

しかし10世紀以降中国から独立したベトナムに執拗に圧迫され、その南進政策のために次第に領土を奪われ、ついに 17世紀の末に滅亡 、民族は四散し「失われた王国」となった。現在では、中部ベトナム各地に残るチャム碑銘や美術建築がわずかに当時の王国の栄光を伝えるのみである。

チャム族の人口は現在は13万人を数えるのみで、ベトナム(2万人)、カンボジア(11万人)で細々と暮らしている。現在ベトナム中部のチャム族は仏教徒で、ベトナム南部およびカンボジアのチャム族はイスラム教徒である。もともとチャム族は、海の方から北上して来た民族である。