スサノオは、アマテラスの弟。出雲国の創立者。氷川神社の祭神  <古事記めぐり

スサノオは、アマテラスの弟。出雲国の創立者。氷川神社の祭神 <古事記めぐり
ヤマタノオロチを退治するスサノオ

イザナギの左目からアマテラスが、
イザナギの鼻からスサノオが、生まれました。
【※】左目からアマテラス
古来「左」を尊しとする考えはここに由来します。


アマテラスは、皇室の祖先神で伊勢神宮にまつられています。
女性の太陽神です。

アマテラス(天照)は、
天上の高天原(たかまがはら)に住んでいました。  

アマテラスは、弟のスサノオを、乱暴な行動が多かったので、
天上から地上に追放します。

地上に降り立ったスサノオは、
地上では、改心してよい神になります。

スサノオは。出雲でヤマタノオロチを退治し、
クシナダヒメと結婚し、
出雲国を
開きました。

【※】八岐大蛇【画像集】

【※】クシナダヒメ 

スサノオの妻・クシナダヒメは、
「櫛+ 稲+ 田(クシ イナ ダ )」で稲田の女神です。


スサノオの子孫・オオクニヌシ(大国主)
出雲国を引き継ぎました。
オオクニヌシは出雲大社の神様です。

しかし、オオクニヌシ(大国主)は、
アマテラス側に国を譲ってしまいます。

こうしてアマテラス側は、
日本全体を支配
するようになりました。

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【※】イザナギの妻はイザナミ。しかし…

イザナギ、イザナミは、淡路島などの日本列島をつくりました。
沖縄、北海道は、視野に入っていませんでした。

神は、独りでも、子供を生みます。
イザナギは、独りで、アマテラスとスサノオを生みました。
妻のイザナミが、産褥熱で他界してしまったからです。


【※】武蔵地域は、スサノオとの結びつきが強い

武蔵地域は、アマテラスとではなく、
スサノオとの結びつきが強いのが特徴です。

スサノオをまつる氷川神社は、
氾濫を起こす「すさぶる」川である荒川流域に集中して200以上あります。
中心が大宮の氷川神社です。

武蔵国は、645年にできました。
国府は府中です。
そのころは、武蔵の国は、府中、大宮などの北半が栄えていました。

聖武天皇(しょうむ、701年- 756年)のとき、
大宮の氷川神社は武蔵国の一ノ宮になりました。
氷川神社の神は、武蔵国の神々の筆頭の神になりました。

源頼朝も徳川家康も氷川神社に寄進しています。

明治天皇(アマテラスの子孫)は、先祖が国を強奪したたたりを恐れてか、
3度も氷川神社に参拝しました。


【※】「氷川」<斐伊川(ひいかわ)

「氷川」は、砂鉄の産地である出雲の斐伊川(ひいかわに由来します。

斐伊川流域地図

<*  武蔵びとは、出雲への関心が低いようです。>


【※】 クシナダヒメの両親は、足をなで、手をなで

アシナヅチ(足名椎命)が父、
テナヅチ(手摩乳命)が母です。
足をなで、手をなでて、娘を大事に育てました。


【※】【京都】八坂神社もスサノオ

京都の八坂神社の祭神もスサノオです。


【※】トインビー。神話をまなぼう

 幼児に民族の神話を学ばなかった民族は、滅びてしまうようです。