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スマートフォン、高機能化で7万円台増える
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の端末価格が上昇傾向にある。新製品の夏モデル販売価格(新規契約、一括払い)は韓国サムスン電子や富士通の端末など約10機種が7万円台となった。従来の新製品は5万~6万円台が中心だった。処理速度の高いCPU(中央演算処理装置)の搭載など高機能化で価格水準が切り上がった。
都内の家電量販店などでは富士通の「アローズX」(NTTドコモ)が8月上旬時点で7万9千円前後。最先端のCPUを搭載、ワンセグ放送など日本独自の技術も盛り込んだ。サムスン電子の「ギャラクシーS3」(同)は7万4千円前後。NECカシオモバイルコミュニケーションズの「メディアスX」(同)も7万円前後だった。
今春までは7万円台は米アップル製「iPhone(アイフォーン)」の最上位機種をはじめ2~3製品に限られていた。調査会社BCN(東京・千代田)がまとめた家電量販店のスマホ販売台数は7月に「ギャラクシーS3」が1位、「iPhone4S」は2位、3位は「アローズX」だった。各種割引サービスの提供もあり、消費者の買い替え意欲は高い。