ぬいぐるみで癒やし効果(NK2012/10/26)


ペットはぬいぐるみ 癒やし効果競う 会話や睡眠誘導

 玩具各社がクリスマス商戦に向け、ペットのように親しめるぬいぐるみを相次ぎ売り出す。抱きしめると眠りやすくなったり赤外線通信ができたりするなど機能を工夫。子供だけでなく、20~30代の女性らも癒やされるように仕上げている。
 タカラトミーアーツが11月2日に発売する「ハグ&ドリーム/ミニーマウスモデル」(5229円)は、スイッチを入れると5秒に1回呼吸をしているように動く。抱きしめるとそうした動きに合わせて呼吸が整い、リラックス効果を期待できるという。昭和大学医学部の本間生夫教授と共同開発した。
 同社は人が話した言葉をおうむ返しでしゃべる「ミミクリーペット」を昨年発売。子供から大人まで好評だった。今冬向けは大人が買いたくなる高機能品を売り出す。
 セガトイズは「ジュエルポッドダイアモンド+おしゃべり通信」(9429円)を12月に発売する。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を模した機器から定型文を赤外線で送信し、ぬいぐるみがその内容を読み上げる仕組みだ。文章は「おかえり」など約10種類。同商品は主に子供向けだが「癒やされたいという需要は根強く、高機能のぬいぐるみは幅広い年齢層の需要が見込める」(同社)という。
 ベンチャー企業のトレンドマスター(川崎市)は、本物の猫を触っているような感覚を楽しめる「なでなでねこちゃん」(2625円)を30日に発売する。内蔵した「静電センサー」がなでる行為と触る行為の違いを感知し、鳴き声を変える。