ヴィシュヌ神は変身上手

クリシュナに変身のヴィシュヌ神
ヴィシュヌ神は変身上手です。

魚、亀、阿修羅、猪、ナラシンハ(頭がライオン、それ以外は人間)、小人などに変身します。

あのラーマーヤナの主人公ラーマ王子もヴィシュヌ神の化身であり、ハンサムで女性に人気のあるクリシュナも、ヴィシュヌ神のなりかわりなのです。

ヴィシュヌ派ではラーマ王子とクリシュナが人気があります。

ヒンドゥー教では、さらに、仏陀もヴィシュヌ神の化身であるとして、仏教をヒンドゥー教の中にのみこんでしまっています。

ヒンドゥー教(Hinduism)とは、「インド教」のことです。インドのあらゆる宗教を飲み込んでいるのがヒンドゥー教です。

したがって、ヒンドゥー寺院に仏陀の彫像があっても驚くにあたりません。

この他に、ヴィシュヌ神は馬の頭を持った巨人にも変身します。
日光東照宮の馬頭観音もこれに由来し、悪魔を追い払うため憤怒の形相をしています。


画像:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e3/Krishna.jpg

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