川越の中院案内
中院案内 (『川越の文化財』より) 境内の花や木々が季節の風物詩に NPO 法人武蔵観研 会長 桑 原 政 則 ◇ ◇ [リード] 中院は 1100 年以上の歴史を誇る天台宗別格本山である。 境内は整然静寂で、季節の花や木々が人々の心を洗う。 本稿では、観光面にもスポットをあて、 季節の花と植物の名所でもある中院をめぐりをおこなう。 ◇ ◆ ◇ 石柱と風格ある山門 中院の玄関は、ひときわ大きな風格ある山門である。 山門前には 2 つの石柱が立ち「天台宗星野山中院」「日蓮聖人伝法灌頂之寺」の銘がある。 また山門には 「元関東八箇檀林」「天台宗別格本山」 の門札が懸かっている。 中院は、喜多院共々、天台宗星野山に属する。 また 寺伝 によると、 日蓮 は 中院にて尊海より伝法灌頂(でんぼうかんじょう、指導者免状)を受け た 。 「関東八箇檀林」 とは、関東の 僧侶養成8寺院のことである。 中院、大光普照寺(児玉郡)、龍蔵寺(前橋市)、月山(がっさん)寺(桜川市)、薬王院(水戸市)、不動院(茨城県稲敷郡)、逢善寺(ほうぜん)寺(茨城県稲敷郡)、長福寿寺(千葉県長生郡)の 8 寺である。 「天台宗別格本山」 とは、天台宗の本山に準じた特別な格式をもつ寺院のことで、中院はかつては関東天台 580 ...