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地域再生への提言

#15:若者が故郷で働けるように 東四柳史明・金沢学院大教授(石川)   私は、大学で歴史を教えていますが、常々ゼミの学生たちに、卒業したら給料は少し安くても地元で就職し、故郷で落ち着いて暮らすことを強く勧めており、今春もほとんどのゼミ生が、出身地に帰って行きました。また卒業論文のテーマを選ぶ際も、できるだけ出身地域の歴史や民俗を研究するよう指導してきました。   それは地域社会の振興は、故郷で生きることに誇りをもつ若者たちが、多く輩出することに尽きると考えているからです。 また私の住む能登半島は、過疎地で悩んでいますが、近年空港ができ、東京が近くなりました。   一方石川県では、金沢市周辺に一点集中の傾向が強まっています。そこでお父さんたちは、都会で仕事をしていても、その家族の生活拠点を地方に移し、子供たちを、祖父母の住む地方の学校で学ばせることができないかと考えています。   国や地方自治体のそれに向けての方策や生活環境整備への工夫を期待します。地方では若年層の定住の増加が急務です。 #14:グローカルな視点を 熊倉浩靖・群馬県立女子大准教授 前世紀の末に「グローカル」という言葉に触れた時、日本人らしい造語だなと思ったが、暫くして、それがUNESO提唱の言葉であると知った時の驚きと感動が今も続いている。 思い返してみれば、世界遺産の考え方はまさにそのようなものだ。地域固有であるとともに、それゆえにこそ人類的普遍性を持ちうる営み、その歩みこそ世界遺産にふさわしい。 そこから、地域振興を考え、あるいは進める時、その思いや活動はグローカル(glocal)かがいつも気になる。地域にあって人々が暮らしあえることが地域振興の基本だが、それは、60億を超える人々と暮らしあえることでなければならないと思うからだ。持続的発展可能な社会を、内発的な発展を進め合う地域間の交流でどう形作っていくか。内部にあっても、人類普遍の価値を求め生み出すような組織、仕組みになっているか。その絶えざる検証が必要なように思う。そのためには、自らの位置を客観的に見ることが不可欠と思う。 <*グローカル:global+local> #13:地域の魅力を創ること 都竹淳也・岐阜県商工政策課課長補佐 ...