インラック首相 (※) |
兄は元首相のタクシン・チナワットです。
チナワット家はシルクで地盤を固め、近年はIT産業に進出しています。
インラックは、タイ最大の携帯会社の社長などを経て、2011年に首相になりました。
客家(ハッカ)系のタイ人です。
外交では、タイは日本の先生です。
スマイル外交で、さらにアメリカ、中国とも親善を深めるでしょう。
◇ ◆ ◇
タイは、外交上手です。
タイは「インド」「シナ」半島にあります。
固いアジアの大文明、印度、支那にもまれ続けてしたたかに生きて来ました。
絶妙な外交で、
東南アジアで唯一植民地になりませんでした。
1941年、日本が戦争を開始すると、タイは日タイ同盟を結びました。
1943年の大東亜会議にもワンワイタヤコーン殿下が代表として出席しました。
しかし、
なんと、
はやくも、
…、
1946年には、タイは、戦勝国として、国連に加盟しています。
このあたり、
やわでおぼこな日本知識人には、
理解合点しがたいところです。
ベトナム戦争では、アメリカに基地を提供し、たっぷり恩恵を受けています。
タイは、ほとんど実体がみえない国々をまとめてアセアンを仕立てあげました。
いまではアセアンは、日中韓ばかりでなく、アメリカ、ヨーロッパに影響を与える存在になっています。
3年後にはアセアン10カ国は、ビザなしで行き来ができるようになります。
21世紀の大産業、観光産業の先取りです。
かつてタイには、日本車、日本製品が洪水のように押し寄せて、
他国では新植民地主義とさわぎました。
タイは、
ただスマイル。
これは、サッチャーのウインブルドン現象のずっと先取りでした。
日本企業に場所を貸して、あがりのいただきで~す。
インラック首相のチェンマイも場所貸しで、20万に満たない町が年間200万人の外国旅行者であふれています。
タイは、アメリカ、中国、日本にも、ほほえみながら、深くコミットしないで、実利をしっかり確保しています。
人間にしても、インラック首相などの中華系を入れて、タイに吸収しています。
いまでは中華系タイ人は、タイ人そのものです。
<※ ハワイの日系アメリカ人と同様です。
人は、出自よりも、現在地を大事にします>
柔軟なタイ人はいいます。
「日本は、人口足りないなら、
外国人を1億人入れたら…。
そのうち、りっぱな日本人になるよ」
タイから見ると、日本は勉強一筋の真面目な弟です。
「もっと外で遊んだら、日本人。
(^^)
それが勉強。
日本のためで~す。(^_^)」
逸材を輩出する中国のユダヤ人・ハッカ
【追】
タイは日本に先駆けて、女性首相を生みました。
タイは女性の社会進出が盛んです。
大学の先生は半分以上が女性です。
(※)www.kualalumpurpost.net
【追】
タイは日本に先駆けて、女性首相を生みました。
タイは女性の社会進出が盛んです。
大学の先生は半分以上が女性です。
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