圏央道で変わるヒト、モノ、企業の動き

圏央道  /NK 2015/1/20
圏央道 変わる高速網  NK 2015/1/20他を無秩序に抜粋編集

・首都圏の高速道路網が変貌する。

・首都圏中央連絡自動車道(圏央道)で、東名、中央、関越、東北、常磐の主要高速道路がつながる。ヒトやモノ、企業の動きが大きく変わる。

・「神奈川、静岡からの団体客が増えた」(富岡製糸場)。
神奈川と静岡の両県からの団体予約が引きも切らない。

・「九州や北海道への出張が格段に増えた」(成田エクセルホテル東急)。

・(日光・鬼怒川温泉)「成田とのアクセスが改善される。
訪日観光客の取り込みにつながる」。

・幸手インターチェンジ(埼玉県幸手市)のそばに250億円を投じ、大型物流施設を2017年末に稼働させる家具チェーンのニトリホールディングス。
似鳥昭雄社長は昨年11月、同県の上田清司知事との会談で大規模投資の意義を強調した。

・シンガポールの物流大手は、相模原愛川IC(厚木市)の近くに大型物流施設を開業。

・栃木県佐野市は、輸出入用コンテナ貨物を集配・保管する物流拠点を新設する。

・東京都と神奈川県の境に位置する橋本駅(相模原市)。
東邦電子(相模原市)が本社を移転。

・圏央道が全線開通すれば、都心を通らずに、神奈川、東京、埼玉、茨城、千葉を行き来できるようになる。
これを見越して企業が立地戦略を再考。

・埼玉県が地盤の食品スーパー、ヤオコーは埼玉県東松山市内で新たな総菜工場を稼働させた。同社は圏央道開通で「出店エリアが広がった」として東京都や神奈川県への出店を加速。
現在の約140店を2022年をメドに250店舗に増やす計画。

・北関東には大型案件が集中している。
日野自動車は、トラックの製造拠点を日野工場(東京都日野市)から古河工場(茨城県古河市)に順次移転する。

・栃木県でも、ファナックが壬生町への進出を決めた。
初期投資額は土地取得費を含め約500億円と「県内では平成以降、最大級の投資案件」だ。

・各地域とも企業誘致に力が入る。
千葉県は、茂原市内など圏央道沿いの2カ所で工業団地の造成に着手した。

・群馬県高崎市は、関越道高崎玉村スマートICを整備。産業団地を造る。

・関東一円が1つに結ばれ、企業にとって工場の適地を広く選択できる時代になった。


【※】 圏央道:首都圏中央連絡自動車道

東京都心から半径40~60キロメートルを環状に結ぶ自動車専用道路。
2015年度中に約9割が開通する見通し。

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