IT「伝道師」 プレゼンの極意 (NK2012/8/28)
IT「伝道師」 プレゼンの極意 クラウドや仮想化、やさしく説明 顧客目線で利点訴え 小サイズに変更 中サイズに変更 大サイズに変更 保存 印刷 IT(情報技術)サービスは便利なようだが、内容の理解が難しい。こんな顧客の悩みを解消するため、営業に同行したりセミナーで講演したりして自社のサービスを分かりやすく説明する「エバンジェリスト」と呼ばれる担当者が活躍の場を広げている。高いプレゼンテーション能力を身につけるためのスキルはIT以外の業界でも参考になりそうだ。 立教大学でプレゼンの仕方について講演する日本マイクロソフトの西脇さん。身ぶり手ぶりを加え、聴衆を巻き込む 「来場者の拍手やアンケート結果で、その日のプレゼンの良しあしが分かるのが楽しい」。クラウドサービスなどを提供するアマゾンデータサービスジャパン(東京・目黒)で2010年からエバンジェリストとして活躍する玉川憲さん(36)は語る。 年160回の講演 エバンジェリストは直訳すると「伝道師」 。IT業界で新技術やサービスの長所を分かりやすく伝える役割を担う。ネットワーク経由でシステムを利用できるクラウドや、1台のサーバーを複数台あるように扱える「仮想化」など技術の複雑さが増し、ここ数年、注目され始めた。 玉川さんの講演回数は自社や業界団体のイベントなど年160回前後にのぼり、約1万3000人にアマゾンのクラウドサービスなどを説明する。分かりやすい説明はもちろん、顧客に「使ってみよう」と行動に移してもらうことが使命だ。 そのために最も重視するのは「客が何を求めているかを理解すること」。説明内容や話し方は経営層や部課長級、技術者など相手によって変える。例えば、経営層には技術の詳細よりも「クラウドを使えば固定資産が減る」「事業の世界展開を加速できる」といった経営上の利点を伝える。 玉川さんは別の外資系企業で04年、会社推薦でエバンジェリストの道を歩み始めた。直前まで役員補佐として資料作りを経験。資料を上司から突き返されるのもしばしばで、相手に合わせて話すことの重要性をここで学んだ。 「 情熱と使命感を持ち続けること 」も重視する。現在の会社に転職したのも「クラウドの便利さを知...