宗教テロを根絶し、政教分離を実現した信長

1570年、本願寺軍は、無防備であった信長を奇襲しました。
それでも信長はことを構えることなく、2回も講和を結びました。
本願寺は2回とも講和を破りました。

10年にわたって戦った本願寺が「もう武器をもって戦いません」とちかったあとは、免罪し、宗教の自由を認め、諸国での自由な布教を許しています。

信長は宗教勢力が握っていた特権を廃しました。許認可制を廃止し、楽市楽座で自由にものを作り、売っていいようにしました。また通行料を取っていた関所を撤廃しました。

このようにして、信長は、政治から宗教を切り離すことに成功しました。
これが信長が後世の日本に贈った最大の贈り物です。

ヨーロッパでも中東でも政治と宗教は、分かれていないところがたくさんあり、紛争が絶えません。

日本の政教(政治と宗教)分離は、信長のおかげです。
(井沢元彦『常識の日本史』)

石山合戦