日吉大社が比叡山、京、江戸を守る

京都御所の東北部の角欠け(かくかけ)。2009年8月
大津の日吉大社の主神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)です。
大きな山(=ひえの山)に杭(くい)を打って山を守っています。

「ひえ」は、のちに「日吉」の漢字が当てられました。
末社は、区別して、「日枝」と記されるようになりました。
日吉大社は、3800の日枝神社を有します。

ひえの山は、平安朝に入り「比叡」と記されるようになりました。
やがて字音に引きずられて、「ひえい」と呼ばれるようになりました。

山王宮曼荼羅図
src:http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/news/060911.html

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京の御所の鬼門にあたる比叡山が、御所を守り、
比叡山を日吉大社が守っています。

川越の日枝神社は、円仁が喜多院を創建したときに、守り神として860年に日吉大社から分霊したものです。

東京赤坂の山王日枝神社は、川越の日枝神社から、太田道灌が勧請(かんじょう、=分霊)したものです。

山王(さんのう)神社も、日枝神社と同じく、日吉大社の分霊社です。
ここで、山の王とは、「比叡山の王、すなわち大山咋神(おおやまくいのかみ)」のことです。
山王神社=日枝神社です。

江戸を寛永寺が守り、寛永寺を、川越から勧請した赤坂の山王日枝神社が守っています。

川越・喜多院の天海が寛永寺の住職となり、 江戸を守るしかけを施したので、川越は江戸の母とよばれることもあります。


日吉大社 >地図
京都御所の角欠け(かくかけ)とは
赤坂の山王日枝神社は川越から
漢字「叡」の覚え方「とわいち ははめ」
円仁