道の駅は特産品との出会いの場

2016/7/2nk 下野康史。  抜粋要約


道の駅は、全国にはいまや1000カ所以上。
トイレがあって、おみやげが買えて、食事ができる。
 近年、人気がますます高まっているのは、道の駅がローカルカラーを強く打ち出すようになってきたからだ。
行けば必ず地元産品が手に入り、土地のソウルフードが食べられる。
ひとくちに道の駅といっても、牛丼やハンバーガーのチェーンと違って、中身はそれぞれ。道の駅探訪をドライブの目的にする人も多い。
 道の駅のよしあしは、働いている人の活気をみればわかる。最近は勝ち組と負け組の差も大きいが、道の駅成否のカギは“地元パワー”である。厨房のなかで、三角巾のおばちゃんたちがガヤガヤ忙しそうにしているようなところは、たいていメニューに工夫があって、おいしい。
 たとえば、栃木県大田原市にある道の駅「那須与一の郷」。ローストビーフ丼も美味(うま)いが、デザートにはとうがらしアイスがお薦めだ。
とうがらしの配合が絶妙で、食べているときは甘いが、食後、口の中がヒーハーし始めて、けっして眠くならない。
 富士山の麓にある道の駅「すばしり」は、富士山カレーがおいしい。近くに演習場があることから、店内には自衛隊グッズコーナーもある。
 山梨県の道志川沿いに位置する道の駅「どうし」は、高級野菜のクレソンが自慢だ。そのあたりが生産量日本一を誇る産地なのだ。クレソンジュースはビミョーだと思ったが、午前中の早い時間に行くと、採れたてのクレソンが安く買える。いつも肉料理のつけ合わせで干からびたようになっているクレソンが、こんなにイケるものだと知ったのは、道の駅のおかげである。

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道の駅 特産品との出合いの場

2016/7/2nk 
 仕事で、ローカル国道をよく走る。関東甲信越の3ケタ国道は、ほぼぜんぶ走破した。


 いつもお世話になるのが「道の駅」である。東京都には1カ所しかないが、全国にはいまや1000カ所以上。トイレがあって、おみやげが買えて、食事ができる。ドライブ族にはすっかりおなじみの立ち寄りスポットだ。過疎地では、延々走って沿道に道の駅しかないという現実も見せつけられる。そういう意味では、オアシスみたいな存在でもある。
 近年、人気がますます高まっているのは、道の駅がローカルカラーを強く打ち出すようになってきたからだ。行けば必ず地元産品が手に入り、土地のソウルフードが食べられる。ひとくちに道の駅といっても、牛丼やハンバーガーのチェーンと違って、中身はそれぞれ。道の駅探訪をドライブの目的にする人も多い。
 道の駅のよしあしは、働いている人の活気をみればわかる。最近は勝ち組と負け組の差も大きいが、道の駅成否のカギは“地元パワー”である。厨房のなかで、三角巾のおばちゃんたちがガヤガヤ忙しそうにしているようなところは、たいていメニューに工夫があって、おいしい。
 たとえば、栃木県大田原市にある道の駅「那須与一の郷」。ローストビーフ丼も美味(うま)いが、デザートにはとうがらしアイスがお薦めだ。とうがらしの配合が絶妙で、食べているときは甘いが、食後、口の中がヒーハーし始めて、けっして眠くならない。
 富士山の麓にある道の駅「すばしり」は、富士山カレーがおいしい。近くに演習場があることから、店内には自衛隊グッズコーナーもある。
 山梨県の道志川沿いに位置する道の駅「どうし」は、高級野菜のクレソンが自慢だ。そのあたりが生産量日本一を誇る産地なのだ。クレソンジュースはビミョーだと思ったが、午前中の早い時間に行くと、採れたてのクレソンが安く買える。いつも肉料理のつけ合わせで干からびたようになっているクレソンが、こんなにイケるものだと知ったのは、道の駅のおかげである。
(自動車ライター 下野 康史)

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