テーマ観光で訪日客を倍増に。観光庁

街道や酒蔵、ロケ…列島観光 テーマで結ぶ
観光庁、訪日客へのPR支援
2016/8/17nk 抜粋

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・東京、京都などのゴールデンルートから地方へ誘導。
・「社寺」「ロケ」などのテーマ観光でリピーターをふやす。
・複数の地域を結ぶ観光へ。
    【cf.】インバウンド(訪日客)は2000万から4000万へ。

 観光庁は共通のテーマで複数の地域を結ぶ観光を後押しする。街道や酒蔵、ロケ地など7つを選び、宣伝や周遊プランづくりの費用を補助する。日本人観光客に加え、外国人訪日客向けに東京や大阪を結ぶ「ゴールデンルート」以外の地域の魅力を掘り起こし、新たな旅行需要を創出する。訪日客4000万人の目標達成に向け、リピーターを増やして複数地域の周遊観光を促す。

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 訪日客は年2000万人を上回るペースで推移しているが、東京や京都などの大都市に集中し、一部ではホテルの予約が取りづらい事態も起きている。訪日客を倍増させるためには地方に点在する観光資源を効果的に宣伝し、訪日客を様々な地域に誘導する必要があると判断した。

 支援の対象になるのは5地域以上が参加する協議会が特定の観光資源を使って地域振興に取り組むケース。総予算は7000万円で、54件の応募から7件を選んだ。

 「近代建築」がテーマの観光は国立西洋美術館を基本設計したフランス人建築家ル・コルビュジエが関心を集めていることを受けて企画。青森県弘前市が代表の協議会がル・コルビュジエに師事した前川国男氏の弘前市立博物館などの作品をめぐるツアーやシンポジウムを計画する。

 「社寺」の観光は徳川家康の没後400年に合わせ、ゆかりの社寺を巡礼の地としてつなぐツアーを企画。静岡、愛知、埼玉、栃木、宮城の5県を結ぶ。世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の観光は岩手から鹿児島まで8県にまたがる。多言語による地図やホームページで各地域の周遊を促す。

 テーマ観光には日本を何度も訪れるリピーター客を増やす狙いもある。大都市での買い物だけでなく、興味を持つ日本の自然や文化を体験してもらう観光を提案する。映画やドラマのロケ地をめぐる「ロケツーリズム」はアジアからの旅行者に人気が高い。各地域がロケ地を誘致するノウハウを共有したり、ロケ地ツアーを商品化したりする計画だ。

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