江戸時代の再評価を 

2011年8月、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』
をサンフランシスコへの機中でひもときました。

同時多発テロに見られるように
いま、世界では、宗教による文明の衝突が起こっています。

この本の中で、養養老孟司が江戸幕府の宗教政策を賞賛しています。

「戦国時代までは、日本でも宗教が戦争の原因となりました。
江戸幕府は、宗教政策を非常によくやりました。

天海和尚を大僧正にして、寺請制度を導入した。

お坊さんを戸籍係にして、世俗権力にとりいれてしまったんです」(要旨。257)。
<*  桑原政則:これにより、宗教は国家、政治の枠内におさまりました。>

一神教のような対立ではなく、

神も仏も、なにもかも取り入れる宗教政策

が、これからの世界を先導すべきです。

スピードダウンした江戸時代、日本近世を見直し、

急ぎすぎる文明

にブレーキをかける時期に来ているようです。

便利な生活を追い求める結果、
しあわせがかえって遠くに行ってしまいました。

生きる目的は「しあわせ」であって、
便利な生活ではありません。
 
東日本大震災の日本は、
世界へ向けて、

昔のゆったりした生活をみなおそう

との発信をし続けたいものです。