見なおそう江戸時代

江戸の街のジオラマ  http://goo.gl/qPv06
<*  「座標軸」スピーチ原稿を荒編集>

まとめ


  • 今後は「経済成長至上主義」、「競争主義」から江戸の「限られた環境の中での共生」へ。
  • 江戸時代は、特に内面が進歩発展。【e.g.】教育水準、倫理、労働
  • 260年の平和。治安もよかった。
  • 自給自足体制を維持
  • 精神性が最高の時代
  • 歌舞伎、浮世絵、日本料理、和菓子、陶磁器、漆芸、服飾などを誕生発展
  • 政教分離
  • 「鎖国」は、「暗く閉じた停滞の江戸」を演出するため。
    鎖国はなかった。
  • 江戸時代は、試行と自立の時代。
  • それまでは中国が手本。明治以降は西欧のものまね。 明治からの発展は、江戸が準備。
  • 明治政府は、自己正当化のために江戸たたき。
  • 昭和の失敗は、拙速モノマネ明治の模倣から。
  • 「江戸見直し論」が必要。

覇道の西欧、王道の江戸日本

・西欧は覇道

植民地を奪って発展。
【図解】http://kuwabara03.blogspot.jp/2008/01/blog-post_8651.html

スペインは、植民地から力ずくで金、銀、香料、財宝を収奪。

イギリスは、産業革命で工業製品を売り込み、製品を購入。

【例】イギリスのアヘン戦争

インドでアヘンを栽培→ 中国に売り、茶を購入。
中国はアヘン中毒者の蔓延、社会の荒廃。
アヘン戦争で香港を奪う。

・ 江戸日本は王道

江戸時代は、他国を侵略せず、奪わなかった。
中を固めた。
外出をせず部屋で受験勉強に集中した受験生のよう。

自国で金を掘り、一生懸命働き、外国から平和裏に買った。

江戸時代は中国からの自立期でも

・織田信長

のぼり旗は中国の永楽銭:中国銭が江戸中期まで共通通貨。中国がお師匠。

・川越まつり

蘭陵王(りりょうおう)のダシ。 中国の圧倒的影響の例証。

・渋川春海

最初の和暦  【cf.】冲方丁『天地明察』 それまではコヨミまで中国暦。

・学問、文化の独立

【例】国学、…

江戸の特徴


  • 日本文化の熟成
  • 外国の干渉を排除し、世界でも珍しい長期的な平和を構築
  • 秩序美
  • 識字率世界一 
  • 上水道の普及率 1800年 7割
  • 人口世界一  ∵生産力旺盛
  • 外国侵略なし。中国を含め東アジアは領土の侵略なし。
  • 政教分離の実体化 <檀家制度

鎖国
江戸時代の4つの口

鎖国はしていなかった江戸時代

日本は「4つの口」で東アジアとつながりがあった。

鎖国はなかったのが歴史研究者の常識。

そもそも、この当時世界で開かれた国家などなし。

山川の『新日本史』には「鎖国」のことばはない。

【追記】

シュペングラーは、言っています。
(今のグローバリズムのように)世界都市が栄え始めると、地方や農村からは人口が流出してしまう。
社会全体のバランスが崩れ、人口減少時代に入り、やがて文明は滅亡を迎える。

江戸の「限られた環境の中での共生」が、世界的に脚光を浴びる時が来ることが期待されます。