FBで大事なのは、友人の知恵を借りること(NK2012/9/24)


ネット 人類 未来特集

つながりをより強固に フェイスブック最高執行責任者 シェリル・サンドバーグ氏(43)

 インターネットの普及と社会・経済の変化をIT(情報技術)企業はどうみているか。米欧2人の経営者に聞いた。
 フェイスブックの使命は世界をつなぐことだ。匿名で情報を探し回る人ではなく、私やあなたのように身元のはっきりした実在の人と人を結びつける
 数年前なら本名や顔写真をインターネットで公開するなど考えにくかっただろう。今では世界で10億人近くがフェイスブックを使っている。そのうち57%は毎日サイトに戻ってくる。大きな変化だ。
 日本の利用者も約1500万人に急増した。信頼できる方法で友人や家族、仕事の相手とつながりたいと思う日本人が増えている。人間とはだれかと何かを共有したい生き物なのだ。
 私には子供時代からつき合う友人が6人いる。大学時代は手紙、その後はファクスも使ってやり取りしていたが、フェイスブックができてからは毎日つながった。人と人との絆はネットを通じて強固にできるのだ。
 われわれの周りには膨大な情報があふれている。では一体、何に注目したらいいのかいま起きているのは「友人の知恵」を頼りにするという変化だ。「どの製品を使ったらいいか」「見るべき映画やテレビ番組は」。フェイスブックを使えば大きなスケールで友人の助言を得られる
 利用者の信頼こそ事業の土台だ。われわれは利用者による情報の管理、透明性、説明責任を3つの原則として掲げている。自分の写真をだれに公開するのか決めるのはフェイスブックではなく利用者自身だ。個人情報を守ることを重視している。
 フェイスブックの株価については残念に思う。だがいい製品をつくり、世界をつなぐ。それがわれわれの仕事だ。人間は互いにつながるソーシャル(社会的)な存在で、ゲームも金融もみな変わっていく。今はほんの始まりにすぎない。
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シェリル・サンドバーグ、フェイスブック